#0 オープニングにはまだ早い
記念すべき第一回目のラブコメ()になるはずですので、長い目で見守ってください。よろしくお願いいたします。
※不定期更新予定です
『
「さて、突然だが僕は聞いてもらいたいことがあるんだ」
ふと、聞き慣れた声が聞こえて目を向けると、同年代と思われる男が話をしている。ただし、不審な行動はないが、纏っているオーラや話し方には若干、拒絶を示す私だった。
「僕は友達がいない。
それに対する世間に蔓延るテンプレ言い訳はこれだ。
《作ることができないのではなくて作らないだけなんだ》
正直飽きるほどにそのフレーズを見聞きしているわけだが、その理由はここでは伏せておく。それでは本題の”僕の言い訳を聞いてほしい”という趣旨でここからは話すことにするよ。
端的に言うと、僕はとある驚異的な能力により友達を作ることができない。本来なら、これは漏らしてはいけない、秘匿されていた情報だから今耳にしていることは幸運と思った方がいいかもしれない。
僕は”超能力者”なんだ。それも……ええと、空間に直接作用してしまうような、超人的な能力を授けられた三人のうちの一人ということになっている。というのも、肝心の作用する対象やその効果範囲、効能は自分でもよくわからない。正確には、”憶えていない”じゃなくて”憶えさせてくれない”、ってニュアンスかな。
ここまで話してきて、もう想像がつくでしょうけど改めてお願いをさせてほしい。
どうか、僕と一緒にその謎を解決してくれないか」
誰一人頷かず、その場の空気は凍る。
ただでさえ不味い空気が、そのオーラの力によってか悪寒を感じさせる物質へと変化したように。
中央に立つ男一人を、数人の私たち女性陣が囲っている構図だが、はて、どうしてこうなったのか。考えても想像つかない現象を前に、思考は逡巡するのみ。
誰でもいい、此処から出してくれ。
初めて、脱出を神に祈った。
──なんてバカみたいじゃない。
意識だけを部屋の外に向けて、男を尻目に私はどうにか堪えることにした。 』
???「見てくださってありがとう!!」
???「ですわね。稚拙さが文章に滲み出ているというのに……物好きもいるものね」
???「ありがとう、でいいじゃないか」
???「あら? ありがとうって言ったの聞えなかったかしら」
???「まぁまぁ二人とも落ち着いて! ボク泣いちゃうよ?」
???「……っと、そういえば『』はゲーム内文章と思ってくれて構わないよ!」
???「随分と仕事するのね、ここでは」
???&???&???「「「次回、『#1 ムービーは大画面・大音量で』お楽しみに」」」