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SweetStrawberryRondo 4  作者: M11
10/11

エピローグ

「さて、本日我が会社にTV取材が入ります」

 あの騒動から2週間後。

 通常運転に戻った、私の日常。相も変わらず、じーちゃんばーちゃん達のお相手をする日々。そんな中、わが「さくや観光」にTV取材の話が持ち上がったのが先週。あれよあれよと話が進み、取材当日を迎えた。その取材の案内役に、何故か私が選ばれた。

「何で私!?」

「この前の騒動の罪滅ぼしじゃ、諦めれ」

 とは、タマちゃん先輩の弁。

「味方じゃなかったんですかっ!?」

「そんなこと、一言も言ってないぞ。なぁ、佳菜子」

「ですよねぇ」

「まさかの裏切り!?」

「まぁ、罰とは言え、みさっぴには悪くない話だと思うよん♪」

「まぁた晒し者にする気ですか……」

「んー、ある意味そうかもねぇ☆」

「ひどッ!」

 取材の説明をしている片隅で、そんなことを言い合う私達ガイド組。そんな時、佳菜子先輩が耳打ちしてきた。

(タマ先輩はああ言ってるけど、本当に美佐ちゃんにとってはいい話だと思うよ。頑張れ♪)

(今回は佳菜子先輩を信じます)

(うん、素直なのはいいことだゾ♪)

「それでは、今回の取材レポーターをご紹介します」

 会社側の説明が終わったらしく、今度はTV側の取材スタッフ紹介に移っていた。


「フリーアナウンサーの、黒崎真貴です」

「はあっ!?」


 意外な人物の登場に、私の顎が落ちた。

「以前から、さくや観光様のツアーにはプライベートで参加させていただいてましたが、とあるガイドさんの仕事ぶりに惹かれ、以前から取材の申込をさせていただいておりました。今回、実現の運びとなりましたことを嬉しく思います」

(どどどドウナッテイルンディスカ!)

 確かに、最近のLINEで「近いうちに逢いに行きますよ」とは言ってたけど、こんな形で逢いに来るとは予想もしていなかったよ~。

「まさかっ!?」

 タマちゃん先輩と佳菜子先輩を見ると……片方は口笛吹いて明後日の方向を向き、もう片方は両手を合わせてゴメンねをしていた。さては、中身を知っていて私に押しつけたな?

「では、取材前の打ち合わせをガイドさんとしたいのですが……」

 そうマッキーさんが言うと、普段はあまり使わない応接室に通された。あれ。打ち合わせって二人っきり!?

「一体全体どういうことですか!」

「れっきとしたお仕事ですよ?取材申請をしていたのも事実です」

「心臓に悪いったら……」

 そんなこんなで、打ち合わせを30分くらいかけて行い、いよいよ取材開始となる。応接室を出ようとしたところで、「ちょっと待って下さい」と呼び止められた。

「何でしょうか?」

「本日はよろしくお願いしますね」

「あ、はい、こちらこそお願いいたします」

 そう言って会釈し、顔を上げたところで突然、唇を奪われた。

(え、え、一体何が起きてるのっ!?)

「お願いしますね、|私の愛しい人(my sweet lover)♪」


 その後、取材がちゃんと行われたかどうかは、私の記憶には残っていなかった。








終劇


何か色々スイマセン……

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