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物語の進め方その1

 まず能率手帳に全日程を書き込み、大抵試合がない月曜日にその週の得点結果を書くというペースで進めていった。結果は別のノートに書かれてある各チームのローテーションや怪我人といった情報に照らし合わせて、例えば


「大連のローテーションは吉野、張、赤坂で相手となる平壌は呉、中山、ウィッグスか。順位から見ても大連有利と見える。とりあえず吉野は勝利、張と中山は張のほうが力があるので5対2ぐらいで大連か。3連勝ってのも安易だし3戦目はウィッグスが好調で赤坂は好投するも援護なく敗戦投手に」


みたいな感じでサクサクと決めていった。基本的に直感重視で、考えるのは後。


 本文は大体前日に書いた。例えば11月22日の分を書こうというときは11月21日の文章を投稿した後に執筆開始が基本的なパターン。投手と打順、それに試合結果は決まっているので「何回にどの打者がどの投手からどうやって得点を奪ったか」を決めて、肉付けしていった。


 完成したら、時間を置いて見直して明らかに変な部分を発見できればさっさと修正して投稿。また、これを生活サイクルに組み込んだため何もなければ投稿時間は16時30分前後となっていた。正直もう少し遅いほうが閲覧数伸びただろうが、続けるのが主目的だったので自分中心の日程としてしまった。




記述する前はこんな感じで骨組みだけ。それから数字を入れていく。なお点差は決まっているので総得点とそれに基づく勝敗は最初に打ち込んでおく。対戦相手は投手以外の記述こそないものの作中では代打などの選手交代は行われている。

[ホーム]大連

8星渡(-)

4大上(-)

6棚橋(-)

9林(-)

5パウロ(-)

7アンジェロ(-)

3柳中平(-)

2清水(-)

1張尊(-)


[ビジター]平壌

7小谷

4鳥内

8志田

3趙民陽

9幕内

6成田

5鈴木

2仲里

1中山


平 000 000 000 2 ●中山 1勝2敗2分

大 000 000 00- 5 ○張尊() 2勝1敗2分




 上の大連対平壌の2戦目、5対2で大連が勝利という試合を例にとる。まず先制点はどちらか。大連が終始押し気味という展開にしたいなら序盤にさっさと得点させる。序盤のいつか、例えば2回だとする。2回の場合誰が打席に回ってくるか。1番の星渡や3番の棚橋はまず回ってこないが、4番の林は1回に出塁がなければこの回の先頭打者となる。この林を起点と定めてみる。


 4番林は左打者、引っ張った打球はライト方面に向かうので「ライト前ヒット」。5番はパウロ。パウロの場合は送りバントなどの技術はないのでヒッティング。しかしアベレージは低いので「三振」となりワンナウト一塁。6番はアンジェロ。そろそろ得点圏にランナーを進めたいので「四球」として一二塁。


 7番は柳中平。ホームランは少ないものの何でも出来る。まだワンナウトなので実質送りみたいな展開でもとりあえずは良しということで「ファーストゴロ二塁封殺もダブルプレーは逃れてツーアウト一三塁」。8番は清水。あまり打てない選手だがここで打たないと得点が入らないので「意外性を発揮してレフト前ヒット」で林がホームを踏み先制点。9番はピッチャーの張、打撃が得意なわけでもないし普通に凡退してスリーアウトチェンジ。




2回終了時点における大連のデータ。ヒットは括弧内に数字、アンジェロのところにある括弧の外の-1は四球、犠打、エラーなど打数に含まれない打撃結果。張尊の横にあるスペース1つ空けての21という数字は2回終了時点で張尊の1打席目まで進んだと示す記号。投稿時にヒット数だけは残り、-1とか21の記号は消される。

[ホーム]大連

8星渡(-)

4大上(-)

6棚橋(-)

9林(-1)

5パウロ(-)

7アンジェロ(-)-1

3柳中平(-)

2清水(-1)

1張尊(-) 21




 さらに試合を進めてみる。大連は5点取る予定だが、まだ1点しか入っていないので追加点を加える必要がある。とりあえず中押しということで5回あたりに点を取らせるとする。それまで一切ランナーが出ないというのも不自然なので適当にヒットを打たせたり四球で出塁したがダブルプレーで倒れたり、色々想定して数字を加ていく。そして5回。3回と4回は例えば3回はヒット1本と四球が出たが得点なし。4回は三者凡退と設定する。2回は張尊で終わったので、5回の先頭打者はピッチャーの張尊となる。


 張は打撃が弱いので「凡退」。ワンナウトからの1番星渡と2番大上が「連打」とします。星渡は俊足なので一三塁まで狙うだろう。ここからクリーンナップとなる。まずは棚橋、ダブルプレー以外なら「三振で得点ならず」でも「ホームラン」でもいいが、例えば「レフト前ヒット」で星渡生還とする。これで大連は2点目。


 続いて4番林もタイムリーヒット。林はチームの主砲であり実力もずば抜けているので「右中間を破る2ベース」などと長打を放っても不思議ではない。これで大上と棚橋が生還して4点目。ここまで打たれたらそろそろ相手先発の中山は降板だろう。代わったピッチャーが頑張ったのでこの回はここまで。




5回終了時点における大連のデータ。3回は大上のヒットと林の四球があったと推測できる。ごちゃごちゃするので張尊21みたいな古い回のデータは適宜消去されていく。打点に関しては誰が打点を挙げたかは本文中に必ず書かれているのでそっちを参照。

[ホーム]大連

8星渡(-1)

4大上(-2)

6棚橋(-1)

9林(-2)-1

5パウロ(-) 32

7アンジェロ(-)-1 53

3柳中平(-)

2清水(-1) 42

1張尊(-)


以下はその2に続く

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