ヒトとキツネの舞台裏〜異世界物を志す作家へ、狐が異世界を語る〜
また一人、違う世界へ夢を抱く者が、ここにきます…。
ようこそ、ここは私の神域です。貴方は何らかの出来事によりこの神域に迷い込み、異世界に行くことが決まりました。なんちゃって。
改めて、初めまして、それとも、いつも私たちの作品を見てくれてる方でしょうか?
私は焔月 神癒奈と言います。異世界で狐の神様をしています。
今回は、このエッセイの作者さんに代わり、私が、異世界物を描きたいと願った小説家の卵である貴方に、異世界の歴史と作り方について語っていこうと思います。
そもそもまず異世界とは何か? それは、貴方達の地球とは異なる世界、皆さんが想像するのを広義的に言えば、"剣と魔法のファンタジーな世界"でしょうか。ここでは、異世界転生や転移のない、よくあるごく普通のファンタジーも異世界ものとしてひとまずカテゴライズさせていただきますね。
異世界の歴史はかなり古く、原初がどこにあるかは諸説あります。
アニメなら有名なところで行くとロボットアニメでしょうか?『聖騎士ダンバイン』や『魔法騎士レイアース』などが挙げられますね。
ライトノベルという形だと古いのは『ロードス島戦記』や『ゼロの使い魔』、普通の小説なら『ブレイブストーリー』なんかがあります。
ゲームなら有名なのと言えばスクエアの名作RPG、『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』ですね。
映画で言うなら、国民的アニメで見かけるなら『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』なんかも時々やってますね。
そんな異世界ですが、西暦2010年前後から、この小説家になろうにおいて、様々な作品が台頭し始めます。
その中でも特に最初人気になったのが"異世界転移と転生"です。
それぞれ説明すると、異世界転移は、それは、ふとした時、そうですね、ありきたりな理由をつけるなら、気がつくとゲームの世界が本物になり、迷い込んでいた、みたいな感じでしょうか、あるいは学校の授業中や帰宅中、異世界に急に召喚される、みたいなのもベターですね。
では異世界転生は、最も有名な例が、トラックに轢かれて死んだ時、神様によって哀れに思われ、不思議な力を与えられて異世界で第二の人生を送る、といった感じです
二つは似ているようで、実は大きく異なります。異世界転移と転生、そこがどう違うのか?
転移と転生の違うところは、転移は異世界にふと召喚されたり、気がつくと現実世界から違う世界にいたりと、"生きていた状態"での異世界への移動になります。
転生はその逆で、病死、天寿、事故、事件など、ある理由で死に、異世界への輪廻転生が行われて、"死んでから第二の人生を異世界で送ることになった"例をさします。
分かりやすい例で例えるなら、そうですね、テレビアニメ、『異世界かるてっと』の登場作品を例にしますか。
転移の場合は『Re:ゼロから始める異世界転生』や『オーバーロード』、『盾の勇者の成り上がり』をさします。
転生の場合は『この素晴らしい世界に祝福を!』や『幼女戦記』、『陰の実力者になりたくて!』なんかが例にあがります。
このように、あることから異世界へとダイブすることになった作品から、異世界ものの源流は始まりました。
そして、その異世界転移、転生もののテンプレートとして欠かさないのが、主人公が何かしらの特殊な力を持っている、あるいは与えられるという、俗にいう"チート"というものがあります。
これもまたパターンが様々で、神様から転生時にソシャゲの詫び石みたいに与えられたパターン、あるいは、ゲームの世界が現実になり、プレイヤーキャラとして持っていた力がそのまま使えると、最初からその能力が備わっていたパターンなど、様々なものがあります。
もっと行くと、主人公が元々特別な職業や立場、例えば軍人や侍だったり、或いは天才のゲーマーで地球では負けなしだった、持ち前の強さや元のスペックが高かったが故のチートのパターンなんかもあります
そこから、2010年代後半になってくると、異世界ファンタジーのカテゴリーに新たに様々なものが登場し始めます。異世界にて特定の職業につき、その生活をする"職業もの"、ある理由からパーティーを追放され、なんやかんやあって新たな仲間にめぐりあい、自分の本当の力を知る"追放もの"など、小説家になろうでのブームがコロコロと変わっていきました。
さて、ここまで話してきて、貴方が作りたい異世界は大まかに決まったでしょうか?
ここからは、異世界にてありがちな、よくある設定を語っていきます。
まずは世界観、基本的には皆さんは先程言った剣と魔法のファンタジー世界を想像しますね? 舞台は中世ヨーロッパ風がテンプレートでしょうか、俗にいう"なーロッパ"と呼ばれる世界観ですね。
蔑称として使われやすいなーロッパですが、先ほどの異世界の歴史を見るに、だいぶ昔から、非常に多くの作品にて中世ヨーロッパ風の世界観で描かれてきました。これは、ドラゴンクエストを例に出して、皆さんが想像しやすい剣と魔法のファンタジーの世界だったからと、私は仮説を立てます。
そういった異世界に行く理由は様々あります。トラックにぶつかって異世界転生だけじゃないんですよ? 誰かに殺害されたり、神様に呼ばれたり、地球に異世界への門が現れたり、気がつくと迷い込んでたり、理由は何だってできます。
主人公の容姿についてもです。転生や転移で現れる主人公の容姿は容姿端麗な少女や、等身大のありのままの自分などありますが、何も姿は人間だけではありません。有名所で行くと、スライムや蜘蛛なんかがありますね。もっといけば剣や自動販売機などの無機物から始まる物語もあります。
続いてヒロインについて、こちらも様々なヒロインがいますね。
種族なら、人間だけでなく、エルフに獣耳やモンスター娘、天使に悪魔と、種類は豊富にあります。
立場なら他にも冒険者に奴隷、騎士やお姫様、果ては神様や魔王なんかもありますね。
私たちの作品、『ヒトとキツネの異世界黙示録』なら、その題名の通り、私が主人公とヒロインを務めさせて頂いてます。
世界観、主人公、ヒロインが決まったら次は舞台です。皆さんが想像する異世界で主人公のいる街って、こう、街の周りを大きな壁が覆ってて、辺りは草原、申し訳程度に川が街の中を一本流れてて…なんて想像しませんか? こんな街、舞台としてありがちで定番ではありますが、ですがプリセットとしては万能な世界観です。よくよく考えればドラクエやFFなんかもそんな街が多いですよね?
では、それ以外の舞台は? 例えば、魔法を学ぶ学園とか、はたまた、蒸気などが溢れる街並み、危険なダンジョンの奥深くなどがありますね。
私達の小説の舞台は、近未来魔導都市という、若干SFと現代が混じった物になってますね。
舞台を用意したら、次は主人公達をその舞台を中心に何をさせたいか描きます。街のギルドで冒険者稼業をやる? 勇者となって旅立ち、世界を救う? 貴族に生まれて自由に自分のやりたいように暮らす? 人が作る物語によって、やりたい事や物語における主人公達の目的は非常に様々です。
そして、もちえた職業、種族、力を持ってして、物語を進めるんです。スローライフでも、王様や貴族の暮らしでも、冒険の旅でも、なんだって作れちゃいます。
そう聞くと、異世界に対して、夢が膨らんできませんか?
さぁ、貴方だけの物語を作る時です。脳裏に浮かぶ光景をイメージして、貴方の指先というチートアイテムで、思うがままに、異世界の物語を創造するんです。
そして、完成したら、小説家になろうで投稿するんです。
それともう一つ、私たちの小説、『ヒトとキツネの異世界黙示録』もどうぞよろしくお願いしますね。
それでは、行ってらっしゃい、新たな勇者達よ、その物語が出来上がるのを、楽しみにしていますね。




