表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

#2 身軽

 それから俺は、少しづつ変わっていったんだ。

今思えば、彼女が居た時だって

ストレスの方が多かったじゃないか。

デートプラン考えるのもだるかったじゃないか。

テレビやドラマで、彼女がいる事が男の正解だと

俺達みんな洗脳されてたんだってね。


 俺もSNSで男の不満ぶちまけて

#俺Too 載せて投稿するようになっていったよ。

いや、わかってるんだ。何も解決しないって。

こんな事しても明日は何も変わらないって。

それでもあの時の俺は、そうするのが

気が楽になれて楽しかったんだよ。


 会社じゃ女におはようも言わなくなった。

気に入られようと話しかけるのもやめた。

髪型もセットしなくなったし、

ヒゲ剃る頻度も減らした。無精ヒゲでも

平気で会社に出勤するようになった。


挿絵(By みてみん)

 ある時女子社員達が俺の方見ながら

ヒソヒソ話をしてたんだ。

俺は、にらみ返してやったよ。

そしたらそいつら、すぐに話を止めて

バラけていったんだ。


 俺は変わって行ったんだ。今までの俺なら、

女子社員にヒソヒソ話なんかされたら

(あれ?俺なんか悪い事言ったかな?)

(あの時のあの一言が女子からしたら

セクハラだったのかな?)

(ヤバい!どうしよう!なんとか機嫌直して

嫌われないようにしなきゃ!)

とか思ってただろうね。自分でも目に浮かぶよ。

でも今は違う。何というか、そうだな、


 身軽になれたんだ。ずっと背負ってた

重たい荷物を捨てて体が軽くなった感じ。

パソコンの使ってない容量食うアプリを

アンインストールしてパソコンの処理が

軽くなった感じって言えば分かってくれるかな?

こんな楽な生き方があるなら

誰かもっと早く教えてよって感じだね。


 会社で髪もセットせずに

無精ひげ生やしてるような奴が

女子社員におはようも言わず

仕事に関係する事以外は口聞こうとしない。

そんな奴が社内をうろついてたら

女子社員から白い目で見られるに決まってる。

でも俺はそれが少しづつ嬉しくなってきてた。

女子社員から避けられるのが

何というか誇らしくなっていったんだ。

自分でも言ってる事相当狂ってるって思うよ。


 君はどうだい?

俺みたいになりたいって思うかな?

もしそう思うなら悪い事は言わない。

今すぐ考え直した方がいいね。


 当然彼女は出来ないのは分かってるから

性欲は風俗で解消した。

彼女が出来るまでのつなぎ みたいな考えも

やめて開き直って思い切り楽しんでやったよ。

どうせ彼女出来ないんだから一人の強みを

活かそうと思って色んな店の色んな女を

とっかえひっかえして遊んでやったよ。

 そう、俺は今まで彼女が居ない事の

悪い部分ばかり見て来てたんだ。

でも変わったんだ。これからは

彼女が居ないからこそ出来る事の

良い部分を見つけて、

それを活かす生き方をしようってね。


 一人の女性を大事にするなんて発想は

とっくに忘れてたから風俗遊びも

その場その場のとっかえひっかえが当たり前。

 今までの俺ならタイプの風俗嬢と出会えたら

なんとかして付き合えないかと思って

必死になって口説いたり

褒めて気に入られようとしてただろうね。

 でももう違う。自分のタイプのイイ女でも、

もう口説きもしなくなった。

嫌われたって構わないから過激な要求やプレイも

いっぱいして楽しんでやったよ。

それでヤル事ヤッタ後も口説きもせずに

無言でも沈黙でも構いやしない。

気を使って風俗嬢の方から話しかけて来ても

適当に相槌うつか無視。気まずい空気が流れても

気にも留めなくなったよ。


 彼女居ないから風俗で女入れ替え放題。

浮気なんて言われようがない。

何故なら誰とも付き合ってないんだからね。

 たまに風俗嬢の中で他の女としてるのを

嫌がる女もいたけど、

指名されなくて他の女に客が流れたら

金にならないからそう言ってるだけだろうって

こっちだって分かってたから


「別に俺ら付き合ってないだろ」って平気で

言うようになった。

嬢の名前もいちいち覚えるのもやめたから

「お前名前何だったっけ」とかもフツーに

言うようになったよ。

挿絵(By みてみん)

 ある日ヤル事ヤッタ後その、

他の女としてるのを嫌がる嬢に言われたんだ。

デリカシーのない男は嫌われるよ ってね。

まったくその通り。正論だよね。

俺は言ってやったよ。


「別にお前ら女が好きなんじゃない。

女の体が好きなだけだ。

そもそも好かれる気は無い」ってね。 

挿絵(By みてみん)

 その嬢は露骨に不機嫌になってたね。

ま、当然だけど。

その後の部屋の二人の空気は最悪。

それでも場を和ます為の

ゴキゲン取りトークなんてするわけない。

 なんも喋んないから俺は場を埋めるついでに

長いキスしたんだ。時間余ってたんなら

楽しまないと損だしね。

そしたらその嬢、舌入れて来たんだよ。

あんなに不機嫌で険悪な関係になってたのにね。

まったく笑っちゃうよな。

プロの人はスゲーな、お仕事ゴクロー様って

感じだよね。


 その時の背徳感もあって結構盛り上れたから

その嬢はよく指名するようになったけど、

まさかこの女が

俺のこの後の人生に突き刺さってくるなんて、

この時は思ってもいなかったんだ。


つづきも読んでくれたらうれしいな

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ