プロローグ
はじめまして、山本くるみです。
今までにたくさん小説は書いてきましたが長編は初めてです。
とばし読みでもいいので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
プロローグは短いですが…。
何かご意見がありましたらどんなことでもいいので教えてください!!
キレイだ。
それしか言いようがない。
なんてキレイなんだろう。
2096年.世紀末を迎えた現代は昔と何にも変わっちゃいない。
散々メディアで未来にはロボットが誕生するだの、不死身になれる薬が開発されるだの騒ぎ立てていたくせに、そんな大層な変化は未来で全く起きていない。平均寿命も昔と同じで、事故が起きることもあれば殺人だって横行している。相変わらず空には白い雲が浮き、地面は黒々としたコンクリートで覆われている。耳障りなクラクションの音と、目障りなすれ違うカップルの繋いだ手も存在している。落ちている煙草を拾っているボランティアの方の足元に、また新しい火の粉が落ちる。
汚い。汚れている。やっぱり何も変わってはいない。当然のことだろう、人間が何も進化していないのだから。
ただ変わってしまったことと言えば、僕の見える世界だ。
新しい世界への境界線をまたいでしまったのは、正解だったのか間違いだったのかわからない。平凡で、平和で、少々退屈でもこれが人生だと思っていた。お嫁さんをもらって子どもが生まれて、老後ゆっくり過ごせたらいいなって、それくらいに思っていた。
でも気付いてしまったんだ。
変わらなくてはいけない。世界も、僕自身も。
キレイだ。
それしか言いようがない。
なんてキレイな子なんだろう。
目の前に立つ子を見てそう思う。
“子”なんて言ったら怒られるかな。
目の前に立つ、人間を見てそう思う。
キレイだなんてベタだけど、それしか言い表す言葉が見つからない。
立ち尽くす僕に向かって、
境界線の向こう側で生きる少女はとてもキレイに笑った。
後書きを読んでくださっているということは
本文を読んでいただけたということですよね…!!
感激です(涙
まだまだ意味がわからないと思いますが、
すぐに続きを書きますので!!
また読んでいただけるのを楽しみにしています。