表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「不明」~始まりの物語~(序章)  作者: 暇すぎる人
シロの過去エピソード(一つ目)
7/23

「不明」~始まりの物語~(序章) ep7

 シロは薄暗い牢屋の中で、この国をどのように壊すのかを考えていた。彼女の目には、大切な妹を失った怒りが映っていた。彼女は限られたリソースの中で考えてみたが、何も権力を持っていない自分を認識させることしか出来なかった。

 突然、どこからか足音が近づいてきた。シロは遂に処刑されると思い、恐怖のあまり体から寒気に襲われた。しかし、その足音は兵隊ではなく父親だった。兵隊かと思っていたシロは恐怖から怒りの感情に襲われてしまう。シロは「何よ…私を殺すつもりでここに来たのか?」シロは父親に対する抵抗を持ちつつも、半ば諦めていた表情で威嚇をしていた。父親は「娘を殺すほど、私は愚かではない」と、父親から発せられる言葉にシロは唖然としていた。「嘘だ!!!私の大切な妹を殺しておいて、それで済むと思っているのか?あんたのことなんか嫌いで済むと思うなよ!!」と我慢していた怒りが爆発した。シロはクロが殺されてしまった悔しさを親に全力でぶつけていたが、それでもシロの心は癒されることなく、むしろ親に対する恨みを更に増幅させる結果になってしまった。しかし、父親はシロの言うことに驚いていた。父親はシロに対して「シロよ…今の話を詳しく聞かせてくれ」と急に冷静な表情でシロに聞いてきた。シロは父親の冷静な言葉に「どうして、あんたが妹を殺したのに?」と混乱のあまり、父親の発言が嘘に思えてきた。シロは父親のあまりに冷静な態度を見て、彼女の感情が落ち着いていくことを感じた。シロは今一度、村での出来事を思い返し始めた。

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ