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悪魔を封印してたので拠点に転移すると、美咲さん達が駆け寄ってきて俺に抱き着き泣きだしてしまった。
心配させてしまったらしい。美咲さん、雪さん、七菜さん、ソフィアさん、華さんの5人に抱きつかれている。もう抱きつく隙間は無いし、他の人たちは抱きつきこそしなかったが、周りにきて見守ってくれている。
みんなが落ち着くまでしばらくされるがままになった。
「もう大丈夫かな?」
「大丈夫はこっちの台詞だよ!大和君が消えちゃって心配したんだから!」
美咲さんに怒られた。
「悪魔の転移に巻き込まれたんだよ。俺には【転移巻き込まれ体質】があるでしょう。悪魔が逃げようとしたのに巻き込まれて一緒に魔界に行ってきたんだよ。」
「ええっ!!魔界に行ってきたの!?」
「魔界といっても真っ暗で何も見えないだけの空間だったよ。でも不思議なことに悪魔や自分の姿は見えるんだ。」
「そんなところに行ってよく無事だったね?」
「何もないから危ないことも無かったけど。悪魔はボーナスポイントで新しいスキルを創って封印してきた。」
「悪魔を封印!?」
「ほら、見える?」
悪魔を封印した指輪を美咲さんに見せる。
「わわっ!!本当だ!!悪魔が入ってる!!これって大丈夫なの!?」
「スキルを信じるならだけど、そのうち悪魔が喋り出すけど、それに耳を傾けなければ大丈夫。」
「大和君の行動が規格外過ぎるよ!!」
「規格外ついでにスキルを創って日下部さんと水上さんの病気を治すのと、西東を復活しようと思うけどいいかな?」
「できるの?」
「やってみないと分からないけど勝算はある。」
「じゃあお願いします。」
「任せて。」
西東を生き返らせる方のスキルは検討済みだから病気を治すスキルを考えよう。今後を考えるとボーナスポイントが多少高くなっても呪いや毒にも対応できるように状態異常を除去するスキルがいいな。
そして出来たのがこのスキル。
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スキル名 :状態異常解除
発動条件 :①「アナライズバッドステータス」と発声する。
②「リムーブバッドステータス」と発声後、
対象のバッドステータス呼称を発声する。
発動対象 :手で触れている者(右手優先)
スキル効果:①対象のバッドステータス呼称と、それを除去
するのに必要なMPコストが表示される。
②対象から指定したバッドステータスを除去し、
対象を癒す。
消費リソース:①MP(5ポイント/1秒)
②MP(変動)。
消費ボーナスポイント:100
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早速使おう。
まずは水上さん。水上さんは熱を出しているのに西東に【回復魔法】をかけるためにホームから洞穴の前まで出てきてくれて、だが西東は助からずに死亡し、その後俺が悪魔を呼び出してしまい、更に悪魔と一緒に消え、戻ってくるというドタバタの中で取り残され、洞穴の入口付近の岩にもたれ掛かり辛そうにしていた。
「水上さんごめんね。今治すからね。【アナライズバッドステータス】。」
水上さんの手を握り、スキルを発動すると視界に文字が浮かび上がった。
『呪い・・・10000MP
病気・・・100MP』
こうやって表示されるのか。ステータスより情報量が少ないな。それにしても呪いの解除には10000か。さすがは悪魔がかけた呪いだ。
まあいい。今は病気だ。
「【リムーブバッドステータス】、病気。」
・・・。何も起こらない。失敗か!?
と思ったが、効果はあったようだ。徐々に水上さんの呼吸が正常に戻ってきた。光ったりとかのエフェクトがあってもいいのに。
少しの間を置き、水上さんは体を起こして呟いた。
「凄い。」
そう言うと自分の体を見下ろして異常が無いか確認するかの様な動作をした。
「治ったみたい。」
「効果があって良かったよ。」
「大和君ありがとう。そうだ。日下部さんもお願い。」
「もちろん。今から行くよ。美咲さん。【ホームへの扉】を出して貰えるかな。」
「ああっ!もう消えちゃってたんだね!分かった!」
美咲さんは洞穴の奥に移動してから【ホームへの扉】を開いてくれた。
直ぐにホームに入り、部屋の中で横になっている日下部さんの元へと向かう。
日下部さんもかなり苦しそうだ。横に座ると日下部さんの手を握る。
「【リムーブバッドステータス】、病気。」
今度は何のエフェクトも無いことを知っているので落ち着いて待つことができる。
しばらく待つと日下部さんの呼吸は安定し、横になったまま目を開いた。
「急に治ったみたい。大和君が何かしてくれたの?」
日下部さんは俺に握られた手を持ち上げて見ながら聞いてきた。
「そうだよ。スキルで病気を取り除いたんだ。相手に触れる必要があるスキルだから手を握らせてもらったけど、もう大丈夫だから離すね。」
「うん。ありがとう。」
「どういたしまして。」
日下部さんの方が水上さんよりも病気でいた時間が長いためか、疲れは残っているようだ。
「病気は取り除いたけど疲れは残っているようだね。もう少し寝ておく?」
「うん。あっ、先に食事をとってもいいかな?お腹すいちゃった。」
「もちろん。そう言えばそろそろ昼食の時間かな?」
俺が振り返って尋ねると近くで見守っていた七菜さんが答えてくれる。
「すみません。ドタバタしていて用意できていないのですが、焼きおにぎりでもいいですか?」
「いいね。美味しそう。」
「それじゃあ用意しますね。みんなも手伝ってください。」
七菜さんの指示でみんなが動き始める。
まだ疲労の残る日下部さんと水上さんは美咲さんに託し、俺は西東の亡骸の元へと向かう。




