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「ところで街で売れそうな物は何かあったかな?」
街で売れそうな物のアイデアがないか七菜さんに聞いてみた。
「幾つか考えたのですが、一番の候補は飴です。材料が【創造スキル調味料1】で創れる砂糖と、あとは水だけですので私のMPと時間さえあれば作れます。」
「飴か。いいかもしれない。日持ちするだろうし、乾物としてあの店で買い取ってくれるかもな。」
「もう買い取ってくれる店を見つけたのですか?」
「うん。あの街も話してみると案外良い人が多くて大丈夫そうだったよ。文明レベルは低いけどその分規制が緩そうだし。だから持ち込みで買い取ってくれそうなんだよね。」
「それは良かったです。お店に並べて貰うなら形が揃っていた方がいいですね。型があるといいのですが。」
「型かぁ。ペットボトルキャップじゃ取り出せなくなるよね。木の板に窪みをたくさん掘って型にすれば大量生産できるかな。あっ、サーベルゾウの牙を削って型にしたらどうかな?」
「材質としては良さそうですね。大きさも十分です。橋基さんに聖剣で二つに割って貰って断面に型を掘ればあの大きさなので一度に100個くらいは作れそうですね。型の加工は美咲さんにお願いしましょう。手配しておきます。」
「なんだか七菜さんには頼りきりで申し訳ないけどよろしく。そうじゃあ俺はまた探索に行こうかな。雪さん行くよ。」
雪さんと一緒に再び北へと探索を進める。
今日、最初に遭遇したモンスターが運よく大ムカデだった。これでソフィアさんからの依頼はクリアだ。幸先が良い。
続いて木に擬態したモンスターに襲われた。モンスターの擬態だと気付かずに近付いてしまい、いきなり殴られた。殴られたのが雪さんではなく俺で良かった。痛かったがHPのお陰で怪我も無く、【自滅】させたら雪さんの【解体用ナイフ】で面白いように切れたのであっさり倒した。
「私と大和が組めば最強?」
「【自滅】と【解体用ナイフ】の相性がいいのは間違いないね。でも最強では無いと思うよ。遠距離広範囲無差別攻撃とか受けたら、雪さんはピンチだよね。」
「大和がおぶって転移で逃げてくれる。」
「もちろん間に合えばそうするけどさ。」
「うむ。任せた。」
「それよりもこの木のモンスターは持ち帰りたいね。」
【解体用ナイフ】限定だが加工しやすい木材として重宝しそうだったので持ち帰ることにした。とは言っても二人では運べないので、拠点に戻り七菜さん、ソフィアさん、美咲さん、華さんにも来てもらった。ついでに大ムカデも渡したらソフィアさんは大喜びだった。
木に擬態したモンスターの方は【解体用ナイフ】で持ち運べるサイズまで切ってから【ホームへの扉】を開いてもらって中に持ち運んだ。廊下の一角を埋め尽くすことになったが、丈夫な木材なのに【解体用ナイフ】なら簡単に加工できるのでかなりのお役立ちアイテムとなりそうだ。
木材の搬入が終わったらみんなで転移して戻って元の洞穴の中に【ホームへの扉】を開いてもらえば長距離搬送完了。便利だ。
木材で何かを作りたいという雪さんともそこで別れて、今度は一人で探索を進めることになった。雪さんの【食物鑑定】が無いから採集はあまりできないが、探索速度だけなら一人の方が早い。
今日は悪魔に出会った。そして悪魔から、みんなが森から出られない呪いを掛けられた。俺だけは呪いが効いていないが、はっきりしたことがある。それは、呪いの有効範囲、つまり森と外との境界線があるということだ。森の端を見ておきたい。そう思って探索速度を上げた。




