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全員がホームの中に入って落ち着いたところで今後について話し合う。


「まずは佐藤さん。ステータスを確認したところ、MPがかなり回復したみたい。確か扉作成に30ポイント、廊下に照明と空調設置で200ポイント使ったはずだけど、もう100ポイント以上回復しているよ。今のMPは220ポイントある。一つ目の部屋を解放して施設を一つ設置できると思う。」


「おおー。最初は一畳の狭い部屋だっけ。トイレを作りたいね。廃棄口を設置すればいいのかな。でも水道も欲しいなぁ。」


「廊下で我慢できるなら、廊下に廃棄口と給水口を設置するという手もあるよ。」


「うーん。廊下でみんなも居る中でトイレはちょっと。」


「私が創造スキルで水分補給できる物を作るということで、トイレを優先してはどうでしょうか?」


「いいの?七菜ちゃん、ありがとう!」


「いえ、私もまた大和さんの前でするのは嫌なので。」


「え?また?」


「ええ、探索の途中で。もちろん見ないようにしてくれていましたよ。」


「そっか。森の中だから仕方ないよね。」


「七菜、可哀想。大和の変態。」


「俺は紳士的な対応したよ!?」



なにはともあれ、トイレは欲しいということで一つ目の部屋を解放して廃棄口を設置することになった。廃棄口は直径15cmくらいの円形の穴が床に空いただけ。用足すときはこの穴に上手いこと入れないといけない。今はとりあえずこれで良いとして、そのうち便器を設置したい。



「続いて、ボーナスポイントが残っている真中さんと飯田さん、それと俺。チュートリアルによればボーナスポイントは明日の日の出までに使わないと消えちゃうそうなので、スキルを取得しちゃおう。」


「先に私で良いですか?取るスキルは創造スキル限定ですのでそれほど悩まずに決まると思います。」


「そうだね。それじゃあ創造スキルから考えようか。」




検討の結果、飯田さんは以下のスキルを取得した。



                 ボーナスポイント

【創造スキル取得ポイント軽減】 /20ポイント

【創造スキル取得ポイント軽減】 /20ポイント

【創造スキル取得ポイント軽減】 /20ポイント

【創造スキル迷彩服】      /30→4ポイント

【創造スキルシューズ】     /20→3ポイント

【創造スキル下着】       /20→3ポイント(New)

【創造スキルナプキン】     / 5→1ポイント(New)

【創造スキルペットボトル水】  /10→2ポイント(New)

【創造スキル調味料1】     /30→4ポイント(New)

【創造スキル調味料2】     /30→4ポイント(New)

【創造スキル寝具】       /30→4ポイント(New)

【創造スキルナイフ】      /30→4ポイント(New)

【創造スキル調理器具】     /20→3ポイント(New)

【創造スキル日用雑貨1】    /10→2ポイント(New)

【創造スキル日用雑貨2】    /10→2ポイント(New)

【創造スキル眼鏡】       /30→4ポイント(New)




最初は一緒に考えていたが、直ぐに全て飯田さんに任せることにした。俺の仕事は言われるがままにボーナスポイントを計算すること。だいたい「これは必要ですから」と一発採用だったので大して役立った気はしなかった。





スキル取得に随分と時間を取ってしまった。

お腹空いた。今日はまだ何も食べていない。




飯田さんと一緒に持って帰ってきたキツネと蛇と鳥は食べられるのだろうか。モンスターだからな。不安だ。

狩ってきたモンスターの死骸の前で悩んでいると、真中さんから提案があった。



「【鑑定】のスキルを取得したい。今後のために必要。ポイントを計算して欲しい。」


「普通に【鑑定】をオーダーすると100ポイントだけどどうする?」


「ポイントを下げたい。食べられる部位と処理方法と味が分かる、食に関する鑑定に特化して。」


「了解。ちょっと待ってね。」



そして完成したのがこちらのスキル。




====================

スキル名:食物鑑定

発動条件:スキル名を発声する。

発動対象:自身。

スキル効果:物の食用性を鑑定できる。

      鉱物及び動植物やモンスターが対象。

      食用にできる場合は鑑定結果が文字として浮かび上がる。

鑑定結果:

      名称、食用部位、食用に必要となる調理方法、処理後の大まかな味。

消費リソース:MP(1ポイント/1回)。

消費ボーナスポイント:40

====================




早速取得して使ってみて貰った。



「【食物鑑定】。キツネは肉を焼けば食べられる。臭みが強い。」

「【食物鑑定】。蛇も肉を焼けば食べられる。美味しいらしい。」

「【食物鑑定】。鳥も肉を焼けば食べられる。身が硬い。」




真中さんの【食物鑑定】によれば、肉を焼けば食べられるらしい。味は蛇が美味しいらしい。

飯田さんの【創造スキルナイフ】でナイフを作って貰ったので捌くことはできる。

飯田さんの【創造スキル日用雑貨2】でライターを創造できるので火起こしも問題無い。

【日用雑貨1】は歯ブラシ、歯磨き粉、爪切り、綿棒、石鹸。から1つを創造でき。

【日用雑貨2】の方はスポンジ、タオル、ティッシュペーパー、コップ、ライター。

1つのスキルで複数の物を作れるようにすると何故か5個まではポイントを増やさずに出来ることが多い。毎回ではないのだが、5という数字に何か意味はあるのだろうか。


それはいいとして、あと必要なのは薪だな。森なので薪になりそうな物はそこら中に落ちている。みんなで外に出て集めよう。



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