8. 423 逃亡 214 419
俺はヤギの格好をした羊。無論、ネコに犯されたためとある学校の天井と同化している。
「あぁ〜洗濯バサミを舐めて窒素を破壊したい〜」
しかし共学校に来たのは正解だった。男女のスカートをめくるチャンスがあるのだから!
「しかし朝早くに来すぎたなぁ、誰も来ないよぉ〜」
朝早く学校に来たということはしじみと戸棚が一緒にブレイクダンスするということ...そう思って天井という自分を舌で舐めて婚姻届はどうしようかと考えていると、
『618!!』
という声が脳内で聞こえ、その直後俺は光に包まれた。
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目が覚めると周り一帯が群青色の火の海だった。
「...ここは?俺は一体...そうだ、扇風機は!」
俺は扇風機の安否を確認するべく、背中から尿を流しながら第2胃で扇風機を呼び出し口まで運ぶ。
「大丈夫か!マイ蜂蜜!」
「まるでバトミントンをするホテルと焼き餃子だな...」
扇風機も無事なようで俺は嬉しさのあまり背中から青色の血を大量に流した。
「しかしここはどこだ?光に撃たれたと思ったらこんな火の海にいるなんて...ん?」
この状況に困惑して目から鉛筆を出していると、何かの生物が前方からこちらに迫ってくる気配を感じた。
「なんだなんだ?何がこっちに来て...えっ?」
前方を警戒しながら排出した青い血と鉛筆を第3胃の能力で合成させて18キロの弓を作っていると、重大なことに気付いてしまった。
「この火の海のスカートをめくるチャンスじゃないか!」
と素晴らしい発想をした刹那、火の海を駆け抜けてこちらに先ほど警戒していた謎の生物が頭から突進してきた。
「うおっ、危な!」
ギリギリ避けたがその生物はどこか萌え萌えだった。人間の形をしているが髪の毛があるところは代わりにたくさんのもやしが生えていて、両目にはまるまった新聞紙が刺さって半分飛び出しており、右腕にはたくさんのバッククロージャーがくっついていて、左足は緑色の炎で燃えている。そして何より萌えポイントなのは体全体がピンクと白の縞縞模様でいちご柄の白のスカートを履いているということ。
「うおおぉぉ!!スカートだああぁぁ!!」
俺は興奮のあまり先ほど合成した弓を円形の大きな氷に変えて人形の生物に投げつけた。
「キュルーーン!!」
人型の生物はその鳴き声を発しながら右目に刺さった新聞紙を氷目掛けて発射させた。
バキッ、と氷に新聞紙が刺さる音がすると新聞紙が急激に回転しそのまま下に目掛けて落ち、新聞紙は地面を掘り進めて上の方に刺さっている氷と一緒に地面に潜っていこうとしていた。
だが氷は大きかったので氷は地面にぶつかり新聞紙だけが地中へと潜っていった。
...新聞紙には駆け落ちすらも許されなかった。悲しい恋の物語であった。
「今だあ!!」
氷の本命の相手は偶然ぶつかった地面であり、そこから始まった恋物語をよそにヤギの格好をした羊は猛スピードで人型の生物の懐へと潜り込み、そして
「とりゃああぁぁ!!」
両手でスカートをめくったのだ!!これが天国への道!!
「ひゃっはぁぁ!!」
振り上げた両手を地面に勢いよく叩きつけ、その地面の周りを赤色のスライムに変えて人型の生物とヤギの格好をした羊は勢いよく跳ね、空の彼方へと飛んでいった。
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俺は術方 全、今俺は大変な状況に陥っている。
「なんとか爆発で周りの被害は無くせたが...少年は...くそっ!!」
1人死者を出してしまった。俺は今後どうするか迷っていると
「ん、なんだ?少年の血が...」
爆散した少年から飛び散った血が一箇所に集まろうとしている。
「これは...まさか!?」
気づいた時にはもう遅く、集まった血は赤い馬の形へと一瞬で変貌し
「ぱーーーっちゅ!!」
鳴き声と発すると部屋の窓を突き破り外へと逃げ出した。