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<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

企画参加作品

去りゆく夏

作者: 桜桃露雨

R15は保険です。

 夏が終わり、季節は秋に向かう。気温だけ見ると秋どころか真夏のままだが、陽が落ちると急激に下がる気温が秋を匂わせている。

 遅い夏季休暇を取り、学生時代を思い出しぶらりと旅行に出かける。気になる駅で降り周辺を観光しつついろいろな場所に行こう。


 そう思いついたら、なんだか楽しくなってきた。別段ブラック企業というわけではないけど、複雑な人間関係や繁忙期の忙しさに胃が痛くなっていたのでちょうどいいと温泉を楽しむ旅に出かけた。

 最初に降りた駅周辺で有名なプリンがあったので購入して頂いた。ふと係長を思い出す、女子社員には鬼瓦、男性社員には暴力団と陰で呼ばれているほど強面なのに…スイーツ男子である係長。


 ぶらぶらとあちらの駅こちらの駅と途中下車を繰り返し休暇の折り返しである3日目になった。周遊券って便利ですよね。田舎の無人駅に降り立ったのはお昼前だろうか?乗車前にホームで購入したお弁当をホームのベンチで頂いてから周辺を散策しよう。

 2時間ほど散策し、15時28分発の列車に間に合うように駅に戻った。まだ1時間以上余裕があるけど、列車に乗り遅れたら今日は目的地まで行けない19時過ぎの列車しかないから3時間かかる目的地まで乗り継げない。


 急に日が陰ってきたけど、この駅に屋根が無く駅舎も庇程度しかないから雨は困るな。なんだか眩暈がしてきた、立っていられずに思わずしゃがみ込んでしまった。

 慌てて左手の時計を確認したけどまだ列車の時間じゃなくて安心した。しばらくして列車が到着したけど煙が出ているから蒸気機関車ってやつ?あれ?周遊券で乗れるのかな?追加料金はいくらだろう?

 扉の内側に立っていた車掌さんに聞いたら問題ないと言われ安心して乗車した。なんだか眠い…揺れで目が覚めた、なんだろう?千葉のアミューズにある、お姫様城に見える建物が見える。アダルトなホテルという奴だろうか?

 車内を見回すと…モフモフ…猫に狐に犬?服を着て人間の様に座席に座っている。…なんだ、夢かと、残念に思いつつ夢なら楽しもうとモフモフさせてもらった。


 そして終着駅に着き列車を降りるとまた眩暈がした、あぁ…夢が覚めるのか、列車の時間は大丈夫だろうか?…気が付いたら、目的地に着いていた。時計を見ると13時42分、いつから夢を見てたの?今も夢なの?

 そのあとの旅程はよく覚えていない。会社で入力作業をしつつ、旅行に本当に行ったのだろうかと疑問を覚える。繁忙期の願望が見せた夢なのだろうか?ベテラン主婦の先輩(お姉さま)社員からお土産のお礼を言われたので旅行自体は言ったようだ。

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