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冒険者登録と説明回

七話です。

ネタが思いつかないんです…!

前回、人としてどうかと思う行動を平然とやってのけた紫苑は登録料についてどうするかを考えていた。思い付いたものは、前回仲間(と思っている)のシャロを思いっきり笑いやがったこのクソ野郎共から金を巻き上げようというものだ。

…実際は笑われていたのは紫苑の方であり、シャロを笑ったのは紫苑なのだが。


「というわけでお金ちょうだモグモグ」


「いや脈絡無さすぎ……待て、テメェ何食ってる?」


「唐揚げ」


「俺が頼んだやつだろうが!!何勝手に食ってんだ!?」


「そこにあったからだよ!!!」


「逆ギレ!?」


男が頼んだ唐揚げを勝手に食べて勝手にキレる紫苑。いくら人の不幸を酒の肴にした最低な男達といえど、これからお金を借りる相手に対して勝手が過ぎる。


「てか何で俺達がお前に金を貸さなきゃならねぇんだよ!」


「シャロを笑った迷惑料だ」


「笑ったのはお前だって言ってるだろうが!!後あの嬢ちゃんを笑ったのもお前!!」


「いいだろ別に。どうせ1000ゼニーくらい簡単に払えるんだろ?ならちょっと貸してくれモグモグ」


「食うのをヤメロォ!!」


どこまでも不遜な態度を取り続ける紫苑。ここまで酷い性格だと一緒にいたシャロを不憫に思ってしまい、つい哀れみの視線を向けてしまった冒険者の男達。


「やめて…!そんな目で私を見ないでください…!」


「苦労してるな、嬢ちゃん…」


「優しい言葉を掛けないでください!!」


優しい言葉を拒絶してしまうシャロ。どうやら自分が哀れだと思われたくないようだ。ちなみに、現在シャロの紫苑への好感度はダダ下がりである。その時、ギルドの入り口の方から一人の男が近付いてきた。


「ん?何の騒ぎだ?」


「お父さん!!」


「シャ、シャロ?一体どうした?」


そう。野暮用を済ませ、ギルドにやって来たハリーである。そんなハリーを見てシャロは一目散に飛び出し、彼に飛び付いた。そんなシャロの様子をおかしく思ったハリーは、何があったのか聞いてみる事にした。


「一体何があったんだ?」


「私…、私……!」


そして、シャロは意を決したように語りだす。


「ドジじゃないですよね!?」


「はっ?」


どうやら紫苑にドジっ娘だと言われた事を気にしていたらしい。後から来たハリーには状況が全くわからない。詳しく聞くために紫苑を呼ぼうとするが、知らない冒険者と話をして…。いや、よく見れば紫苑は勝手に冒険者の唐揚げをどんどん口に運んでいる。何をやってるんだアイツは。このままじゃ拉致があかないので紫苑をこちらに呼び、何故こうなったか聞く事にした。












「かくかくしかじか」


「なるほど…。てか何でかくかくしかじかで分かるんだ俺…」


あの後、今の状況について詳しく聞いたハリー。取り敢えず思った事を口にする事にした。


「大体あの冒険者共とお前が悪い」


「そんな馬鹿な」


「そうですよね!私もドジじゃないですよね!」


「登録料なら俺が払ってやるから、さっさと行って来い」


「ほ〜い」


「お父さん!?」


シャロの無視しないでという言葉を聞かなかった事にしたハリー。どうやらハリーもシャロがドジだと思っていたようだ。そんなハリーから登録料をもらった紫苑は、意気揚々と受付に向かった。


「登録料貰ってきた。ほら、登録してくれ」


「か、かしこまりました!自由な人だなぁ……」


受付の奥の棚から一枚の紙を持ってきたセラ。どうやらこの紙で冒険者登録をするようだ。


「さて、これから冒険者になる訳ですが、その前に先に冒険者について説明させていただきますね!」


「え〜」


「説明させていただきます!!えっと、まずは冒険者の仕事についてですね。冒険者は基本、ギルドの掲示板に貼ってあるクエストをこなす事を生業としています」


「基本って事は他にもあるって事?」


「その通りです!!冒険者にはランクがありまして、まず最初にEランク。それからD、C、B、A、Sとなりますね。このランクが低いと簡単なものしか受けることが出来ませんが、ある程度ランクが高いと、貴族の方が個人的に依頼をしてくる事があります。AランクやSランクにもなると、国から依頼が来ることもありますよ!」


ちなみに、Aランクにもなると街の英雄に。Sランクとなると全世界で名前を知らない者はいない程になる。


「それと、クエストには命の落としてしまう可能性もあります。そうなってしまっても自己責任になりますので充分ご注意下さい。以上を持って、冒険者の心得とさせて頂きます!」


「長台詞ご苦労様」


「いえいえ、仕事ですので!では、早速登録しましょう!」


セラがカウンターにさっき持ってきた紙を広げて置く。見た感じは何も書いていない。これから記入するのだろうか?すると、セラは突然よく切れそうなナイフを取り出した。


「おっ?何?俺殺されるの?」


「違いますよ!?何でちょっと嬉しそうなんですか!?これは、冒険者登録に必要な事なんです!」


セラが紙の上部にある四角の枠を指差す。


「ここにご自身の血を一滴垂らしてください。その血からあなたの情報を読み取ります」


「なるほどね」


紫苑はナイフを手に取り、指に当てた。


「では、冒険者登録を始めましょう!」


紫苑は指を少し切り、指定された枠に血を一滴垂らした。いよいよ冒険者になる。これから始まる冒険者生活を思い、紫苑は心が昂るのを感じた。

ありがとうございました!

次回、紫苑のステータスが明らかになります!

出来ればクエストを受けるまでは書きたいかな。

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