いざ、異世界へ
連続投稿です。この小説、受け入れてもらえるか不安です。
何故異世界に飛ばされるのか。その理由は簡単だった。元いた世界で俺がやった事は世界の理を壊しかねない程危険なものであったらしい。このままこの世界に俺を置いておけばどうなるかわからない。最悪、世界そのものが壊れるかもしれない。なので、異世界に転移させてしまおうという事だ。つまり、
「神を恐れさせた俺は最強だった…?」
「否定出来んのが何とも言えん…!」
それにしても異世界と来たか…。まさかそんな所に飛ばされる事になるとはな。
「めっちゃ楽しみ」
「あれ?罰として送るつもりだったのに、罰になってない?」
だってお前、異世界だぞ?オタク共が憧れる異世界だぞ?どんな感じなのか気になるじゃん。
「じゃあ早速送ってくれ」
「その前に、1つ言っておく」
「何?チート能力でもくれんの?」
「既にチートじゃろうが!!」
どうやらチート能力はくれないようだ。特典って言うの貰って見たかったんだが。まぁいいや。
「それで?何言うの?つまんない事ならコロコロと殺します」
「コロコロと殺すって何じゃ!?……全く、いいか?もし異世界でも元の世界のように好き勝手やれば本当に世界を破壊してしまう可能性がある。だから気をつけよ」
「つまり?」
「次元に穴を開けたり過去に遡ったりするな」
「善処しない」
「せめてしろぉ!」
まぁあんなのは暇潰しみたいなものだ。暇でなければやらないだろう。暇ならわからないけど。
「というわけでさっさと送ってくれ」
「ハァ… 本当何なんだこの人間は…では、音無 紫苑。これよりお前を異世界へ送る」
神がそう言うと、足元に魔法陣のような物が現れた。なるほど、これで異世界に転移する訳か。
「では、行くぞ。ハァァァァァ!!!!」
神が雄叫びを上げ、魔法陣に力を込めた。その瞬間、魔法陣から凄まじい程の光が放たれた。あまりの眩しさに目を閉じてしまう。しばらくすると、光が止まったので目を開ける。そこには、
「おぉ…」
何処までも続いていると錯覚してしまいそうな程広大な高原が広がっていた。どうやら本当に異世界に転移したようだ。
「凄え…」
思わず口に出してしまった。元いた世界ではこのような景色はなく、口に出す程の光景が広がるなどあり得なかった。今、俺の心を満たす感情はただ一つだけ。
「面白い…!」
面白い。本当に面白い。これ程までに面白いと感じたのは初めてだ!神に感謝しなくては!
「ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
広大な高原を走り回る。今の俺はテンション爆上げだ。今なら何でも出来る、そう思ってしまう。まぁ実際出来ない事はほとんどないけど。さて、まずは何をしようか?異世界なら魔物とかもいるのだろうか?冒険者みたいなのもあるのかな?
これから始まる未知なる異世界生活に胸が昂ぶった。
ありがとうございました。
主人公の名前が登場しました。
音無 紫苑です!