神に拉致された
初投稿です!おかしな箇所があるかもしれませんが、よろしくお願いします!
気が付けば目の前は真っ白な空間だった。比喩でもなんでもなく本当に真っ白だ。あれ?何でこんな所にいるんだ?前までの自分の行動を思い返してみるもこんな意味不明な場所に辿り着く理由がわからない。
「意味不明で悪かったのう」
そんなことを考えていると、突然目の前に白いローブを纏ったジジイが現れた。これはあれだ。多分あれだな。
「なんだ神か」
「先にネタバレするな」
やはり神だったようだ。今更誰も着ないようなローブを纏っていたからもしやと思ったが、本当に神だったようだ。
「ローブで判断したのか!?」
「後、神っぽい気配を感じた」
「いやそれだけでいいじゃろ!?何故ローブを先に出した!?」
全く此奴は…的な感じで頭を押さえるジジイ神。怒鳴ってばかりだといいことないよ?
「誰のせいじゃと思っとる!!」
「それより何で俺こんな変な所にいるの?」
「無視するな!!……お前さん、向こうの世界で何をやったかわかっておるか?」
向こうの世界でって言うのはおそらく俺がいた所なのだろう。しかし、何をやったかと言われても思い当たらない。なので正直に答えよう。
「真面目に生きてました」
「どの口が言う!!」
うおっ、怒られた。情緒不安定か?神なのに更年期障害なのか?
「これまで様々な人間を見てきたが、お前ほど好き勝手やる奴は初めてじゃ!!」
神がさらに怒鳴った瞬間、辺りに雷が落ち始めた。なるほど、神は雷親父だったか。ていうか、そんなに好き勝手やったか?全然覚えが…
「昨日には面白半分で次元に穴を開けるわ。その前には面白半分で宇宙旅行して宇宙人を締め上げるわ。さらにその前には面白半分で過去に戻って歴史を改編させようとするわ。これのどこが真面目じゃ!!!!!!!!!!!」
「雷で聞こえませんでした」
「ウガァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」
頭を掻き毟り始めた神。大変そうだね。
「いやお前のせいじゃからな!?」
「5割程度悪いと思ってる」
「10割悪いわボケェェェェ!!!!!」
どうやら10割悪いようだ。仕方ないからそういう事にしておこう。感謝するがいい、神よ。
「何でそんなに偉そうなの!?」
「で?何で俺をこんな所に?」
「もうやだ、この人間…。ていうか本当に人間なの…?」
失礼な事を言っているがスルー。いい加減ていうかイライラしてきたのでさっさと用件を言って欲しい。てか言え。今すぐ言え。
「わかった、わかったからその何処から出したかわからん刀をしまえ!!ていうか何その刀!?儂神なのに殺される気配がビンビンなんじゃが!?」
「これが俺の能力。"創造"だ。自分の魔力を原子に変換し、一から作り上げる事であらゆる物を創造する」
「ここで能力の説明しちゃうのか!?」
「いいから言え。じゃないと神殺しの刀をおかわりするぞ?」
「わかった、わかったからそれ消してくれ!!凄く怖いから!!」
言われた通りに刀を消す。
「ふぅ、危ない危ない…。もうちょっとで儂の聖水が……」
「"創造"」
「お前はちょっと元の世界でやり過ぎたので異世界に飛ばします!!」
は?異世界?何それ?
「は?異世界?何それ?」
「地の文と同じ事を言うな!!」
「は?異世界?何それ?」
「あれ?無限ループ?」
「は?異世界?何s」
「わかったわかった、説明するから!!」
全く、最初からそう言えばいいものを…。とりあえずそこらへんに寝転びながら話を聞く事にする。
「自由過ぎないか?」
「さっさと言え」
「本当やだこの人間」
そして、神の口から異世界に飛ばされる理由が語られた。
ありがとうございました!次回、異世界に飛ばされます。