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こんな作品を読みたいなと思い自ら筆を取りました。

小説を書くのは初めてで、読み物として見苦しいかもしれません。

そんな作品ではありますが、暇つぶしでもかまいませんの読んで頂ければ幸いです。

 おじさんだってゲームやマンガが好きな人だっている。俺もそんな一人だ。

 趣味に費やす時間があれば出会いの1つでも探しに行けば独り身の生活を送っていなかったかもしれない。

 別に今の仕事に不満があるわけではない。家に帰っても1人でただ趣味にぼっとうしているという生活が少し寂しく思うこともある。


 昨晩、ゲームを切りの良いところまでと遅くまでプレイしていたのがいけなかった。急がなければ会社に遅刻してしまう。

 いつもは食べる朝食も取らぬまま、スーツに着替え家を出た。


「何とか間に合うかな」

 独り言を呟きながら駅へ急ぐ。駅までの道はあまり広くなく、専用の歩道はない。路側帯があるだけだ。見慣れた景色に春の色が見え始める季節になってきた。

 

 駅が近くなってきた。腕時計を見ると、もう歩いても大丈夫そうだ。安堵しながら歩行をゆるめると、前方に何かの姿が見える。

 ふらふらとした足取りで歩く犬だ。中型犬くらいだろうか、首輪もしていないようで、黒い毛並みは栄養不足のためかぼさぼさしている。

 ただ、額の辺りから背中にかけて白い毛のラインがあるのが妙に印象的に見えた。

 その犬は何か餌のようなものを咥えていた。他の動物に取られないよう安全な場所で食べるのだろうか。

 

 俺と犬の距離はどんどん近づいていくが、犬は警戒していない。人に慣れているのかもしれない。近くまでくると俺が避ける前に犬のほうが道路側に移動する。避けたというよりは、よろけたように感じる。

 

 プァー!!

 

 耳に突き刺さるような音が鳴り響く。

 音の方に目を向けると車がすごい勢いで迫ってきている。


「危ない!」

 意識するよりも早く体が犬を庇おうとする。 

 見ず知らずの犬のために何をやっているんだろうかと思ったのは体が動いた後だった。


 車は自分たちを避けようと反対側にハンドルを切る。しかし、対向車にぶつかってしまいこちらに直進する形になってしまった。

 一瞬の出来事に体が動かない。庇っていた犬を逃がすこともできずに、そのまま命を奪うであろう衝撃が来るのをただ待つしかなかった。

 

 俺が何もしなければ、もしかしたら犬も車も無事だったのではないだろうか。

 走馬灯ではなく、自分の行いの後悔だけが頭に流れ意識は刈り取られた。

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