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忘却のクロノス・フロスト  作者: 終乃スェーシャ(N号)
プロローグ:逸脱者・また繰り返す者
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逸脱者・思い返す者

始めましての方は始めまして。この作品のタグを見てほのぼの(削除済み)で生物兵器だとかクトゥルフってなんだよって思う人もいるでしょうが、きっと詐欺にならないことを信じましょう。目標は可能な限り面白く、かつエタらないことです。

 また、2017年11月30日まで掲載していた『最弱スキルは使いよう』とほぼ同じ世界観ですが、同一人物が登場することはございませんのであしからず。あと、たまにナニカをパロっているときがあるので、探してみるのも一興かもしれません。


投稿は一週間に最低でも1回はしたいよね。したいです。

 やかましいくらいに光り輝く街のはずれ、人通りの無い橋にいた。夜闇に染まる川。水の流れる音だけが聞こえた。この場所だけは明るくなかった。薄暗い公園へと続く大きな橋で、点々と遠感覚で並ぶ街灯のみが周囲を照らしていた。……何か明確な目的があって来たわけではない。ただ漠然とした何かがそこにある気がした。


 ……何かを待ち続けて吐く息が白く染まるなか、冷えていく指先をポケットにしまった。橋の手すりに背をもたれると、酷く冷えた金属の感触がした。


 ――――ずっと、生きてきて違和感を抱えていた。気付けば記憶も曖昧で、大切な家族のことも忘れていた。日常に戻れても、頭のなかで声が蠢いている。その答えがここにある気がしてならなかった。全てとは言わない。ただ雪の一片程度でも答えがある。そんな確信があった。


 しばらくすると灰雲から粉雪が降り始めた。……少しだけ寒いかもしれない。そう思った。そしてもう少だけなにかを待っていようと、ぼんやりと空を眺め続けることにした。



 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

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