汽車に乗って
「うん、、ああ、そうね。うん、、」
興奮してボックス席の中を見ては話しかけてくるプシュケーに生返事を返す。もうかれこれ1時間だ。嫌になったマカは窓を開ける。
マカの赤茶色の髪が風になびく。
「もープシュケーいい加減にしてよおー。おとなしくしてられないの?」
「あらぁ。マカに怒られるなんてマカも大人になったわねぇ〜。」
「もう14だしね!」
「その割には、身長も胸も変わらないけどね?」
「う、うるさい!!」
マカはぺったんこの胸を隠す。
そりゃ無いけど、、、無いけど!!
「火の玉に言われたくない、、!」
「え〜〜生前の私のおっぱいのサイズ聞きたい?うふふ」
「、、遠慮します。」
すごーく色っぽかったのよ、と笑うプシュケーを恨めしそうに見ていると、電車が減速した。
駅に着くと、たくさん人が乗り込んできて、ボックス席にも3人のオバサマが入ってきた。
これで、マカがラグナダまでゆっくりとする事は無理だろう。
太り気味のパーマをかけた化粧と香水のキツイ3人はエンドレスに話し続け、たまに話をふられては何とか返していた。
夜も眠れたものでなかった。
はぎしりといびきと寝言。三者三様のうるささである。
ラグナダについたころにはフラフラのマカであった。