表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プシュケーの御楯  作者: さかみち
はじまりの章
5/12

汽車に乗って

「うん、、ああ、そうね。うん、、」



興奮してボックス席の中を見ては話しかけてくるプシュケーに生返事を返す。もうかれこれ1時間だ。嫌になったマカは窓を開ける。


マカの赤茶色の髪が風になびく。



「もープシュケーいい加減にしてよおー。おとなしくしてられないの?」



「あらぁ。マカに怒られるなんてマカも大人になったわねぇ〜。」



「もう14だしね!」



「その割には、身長も胸も変わらないけどね?」



「う、うるさい!!」



マカはぺったんこの胸を隠す。

そりゃ無いけど、、、無いけど!!



「火の玉に言われたくない、、!」



「え〜〜生前の私のおっぱいのサイズ聞きたい?うふふ」



「、、遠慮します。」



すごーく色っぽかったのよ、と笑うプシュケーを恨めしそうに見ていると、電車が減速した。

駅に着くと、たくさん人が乗り込んできて、ボックス席にも3人のオバサマが入ってきた。


これで、マカがラグナダまでゆっくりとする事は無理だろう。


太り気味のパーマをかけた化粧と香水のキツイ3人はエンドレスに話し続け、たまに話をふられては何とか返していた。


夜も眠れたものでなかった。

はぎしりといびきと寝言。三者三様のうるささである。


ラグナダについたころにはフラフラのマカであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ