表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プシュケーの御楯  作者: さかみち
はじまりの章
10/12

本当の姿

プシュケーが自分の特別さにドヤ顔を決めてふわふわ浮かんでいる。



「そういえば、貴女のその守護霊、オーヴァルのようですがこのレンズに映りますね。」



不思議そうに、ガランさんがプシュケーに顔を近づけた。



「あらぁ〜〜それだけ私の力が強いってことかしらね?」



「プシュケーの力がそれだけ強いってことですか?」



プシュケーの言葉をそのまま博士達に投げかける。



「名前まであるのかい?!それは興味深い!!オーヴァル達に生前の記憶があるってことなのか、、、」



「博士、そうではなくこの守護霊もカラミティって事なのでは、、?」



2人で議論が始まりそうなところに、プシュケーはカラミティと言われた事にまた反応した。



「あらあらそんな褒められたら、本当の姿見せるしかないわね〜!」



カラミティと呼ばれ、調子に乗ったプシュケーはそう言うと光りだした。

マカは本当の姿というものがあることも聞いていないし、光りだしたしで、もうパニック。



「へ?え?えええええええ!!!」



プシュケーの光が強くなったかと思うと、研究室のブザーがけたたましく鳴った。


ジリリリリリリリリリリリリリリ



「へっ?!何の音?!」



そっちに驚いているうちにプシュケーはボンッキュッボンッのお姉さんになっていた。


もう驚きすぎてツッコミが追いつかない、、、。


そう呆然としている所に、部屋の扉が開いた。



「博士!!何があった!!」



「新しいカラミティです。でも安心して下さい。特に危害ということはありませんので。」



飛び込んできたピンク色の髪をした男の子が弓矢を持って臨戦態勢だったのをガランさんがなだめる。



「だったら警報機切るなり、外出るなりしろよ。」



不機嫌そうな顔をして、こっちを睨む。マカは一瞬怯んだが、彼の目はマカではなくプシュケーを見ていることはすぐにわかった。



「しかも、あんな貞操観念の無いようなやつ、、、」



その男の子がそう言い放つと、プシュケーが眉ひとつ動かさずに



「あーんな鼻たれ小僧には私の色気わかんないわよね〜」



と余裕の笑顔である。

小馬鹿にされたのが伝わったのか2人の間に険悪な雰囲気が流れた。

それと同時にポンッとプシュケーが火の玉に戻った。



「気分が萎えたわ〜〜」



そう言ってマカの後ろに隠れた。



「変身、、?おい、こいつの能力どうなってんだ?」



「んん、調べてみないとなぁ。マカちゃんの守護霊体質もマカちゃんの特性なのかプシュケーの特性なのか、どっちとも言えないし、、、。」



私以外の3人で話し混んでいると、泣き声が聞こえてきた。

この教会赤ちゃんまでいるの?と思っていると、現れたのは赤ちゃんではなく、、、、天使だった。



「ぴぇぇぇぇえん!!!!クピテのバカァ!!!!」



「おい!泣いてんじゃねえ!!」



小さい羽をパタパタしながら浮いてる多分3歳くらいの男の子。

背中にはハートの弓矢が刺さっている。



「、、、か、かわいい!!」



マカの声に反応し、天使がふわふわとマカの元へ。



「だぁれ?」



「マカです、、、!」



「僕が見える?」



「見えます!」



「聞こえてる?」



「ばっちり!

だ、抱きしめていいですか、、!」



「いいよお!」



ぎゅーーーーーーーーーー!



マカが至福の時間を堪能してる傍で、プシュケーが珍しく無言で動かないでいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ