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序章
少年は荒川区の中学校に入学した。
少年は勉強が程よくできて特に数学、理科が得意だったというが詳しいことは僕にはわからない。しかし、一緒にバスケットボールやテニス、卓球を一緒にやったことがあるがいずれも初めてにしては上手かった。彼は本が好きで特に心理描写が良くかけている作家の小説を好んだ。自分でも小説を書きたいらしい。歌と絵だけは下手で、成績表にも2がついているぐらいだ。
少年の通っていた中学校は桜の木がシンボルで、入学式の日には桜の下で毎年写真を撮るのだ。その桜の木は絶対に入学式の日に満開なのだ。
少年は中学ライフを思い切り楽しんだ。そして少年の中1時代は過ぎていった
ちなみにこの学校で新緑の入学式を迎えるときはあるのだろうか。少なくとも少年はその学校で二度目の桜を見ることはなかった。