表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6人家族の珍道中 ドタバタ家族の記録  作者: ゴリラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4/31

朝の「二度寝・三度寝」防衛線

この家の朝には「静止画」のような時間が存在します。それが、1年生の次女・みおと、年中さんの三女・結菜ゆいなの「絶対に起きない二段構え」

AM 6:45。

ママ(33歳)の戦いは、布団を剥ぎ取るところから始まる。

「ほら、澪! 1年生でしょ、遅刻するわよ! 結菜も起きて、今日もお花さん見ながら歩くんでしょ!」

しかし、返事はない。そこにあるのは、二つの「芋虫」のような塊だけだ。

ターゲット1:次女・澪(7歳)の場合

澪は「寝たふり」のプロである。

ママが声をかけると、薄目を開けて一度は「おはよ…」と言う。しかし、ママが朝食の準備でキッチンへ戻った3分後、見に行くとそこには、さっきより深い眠りに落ちた澪がいる。

「澪! 起きたふり禁止! ほら、ランドセルが泣いてるわよ!」

「……ランドセル、泣かないもん。お布団が、澪を離してくれないの……」

1年生になり、知恵がついた。彼女は布団と一体化し、ママが引っ張ってもズリズリと床を滑るだけで、決して立ち上がろうとはしない。

ターゲット2:三女・結菜(4歳)の場合

結菜の防衛策は「逆ギレ」である。

「ゆいな、起きてー。朝だよー」

「……やだぁ!! まだ夜なの! お外が明るいのは、誰かが電気つけたからなの!」

もはや宇宙の真理をねじ曲げるレベルの言い訳。

しまいには「寝ながら怒る」という高等技術を披露し、布団を頭まで被って鉄壁のガードを固める。

最終兵器:長男・颯太(2歳)投入

ママが手を焼いていると、パパ(38歳)に抱っこされた長男・颯太が登場する。

「パパ、もうこの二人、颯太に任せよう」

「よし、颯太。お姉ちゃんたちを起こしてこい!」

パパが颯太を布団の上に放流する。

2歳児の容赦ない攻撃が始まった。

ダイブ: 次女の腹部へ一直線。

目潰し: 三女のまぶたを無理やり指でこじ開ける。

絶叫: 耳元で「あーーー!!」

「いたたた! 颯太、やめて!」

「うわーん! 颯太くんがゆいなのお目目触ったー!」

阿鼻叫喚の地獄絵図。でも、これでようやく二人は起き上がるのだ。

AM 7:30 ようやく食卓へ

髪の毛をボサボサにした次女と、半泣きの三女が食卓に並ぶ。

「ほら、早く食べなさい。今日はパパがゴミ出しついでに途中まで一緒に歩いてくれるって」

その言葉を聞いた瞬間、二人は顔を見合わせ、

「パパ、ゴミ袋持つの手伝ってあげる!」

「ゆいな、お花さんの道、案内してあげる!」

と、さっきまでの「石」のような状態が嘘のように元気になった。

「……ねえ、パパ。私の呼びかけより、ゴミ出しの方が魅力的なの?」

ママが呆れ顔でコーヒーを飲む横で、パパは鼻の下を伸ばして「さすが俺の娘たちだな」と笑っている。


この家が完全に「始動」するまで、あと、お着替えと、忘れ物チェックと、靴が見つからない騒動の、計3回のアトラクションを残すのみ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ