旅立ち。
―数年後―
王「明日はお前の18歳の誕生日。残念ながら光属性以外の魔法は習得しなかった。非常に残念だ。だがお前は勇者の使命がある。いやでも行かなければいけないのだ。」
あの時と同じような月明かりに照らされた王の間はどこかのダンジョンのように不気味な空気を放ち、そのせいか王の顔が魔物のように見える。
ホズキ「はい。明日になれば旅立ちます。ご期待に添えず申し訳ありません。」
王「お前一人では心もとない。明日になればこの国の騎士とお前をここまで教育した宮廷魔術師を度に同行させよう。」
ホズキ「はい、ありがとうございます。」
―朝―
兵士「18歳になり、魔王討伐の旅に出る勇者ホズキ様に拍手を!」
兵士の合図で辺りから拍手喝采が沸き起こる。
王「ついに18歳だな。お前の魔王討伐の報告を期待して待っておる。では2人、前へ!」
「はい!」
王の掛け声で2人の人間が返事をしそれと同時に辺りの空気が鎮まった。
騎士「ホズキ様。よろしくお願いします。騎士のダリアと申します。」
宮廷魔術師「私は知っての通り宮廷魔術師のアネモです。よろしくお願いします。」
勇ましくも可憐な重装備をみにつけた女騎士はダリア、幼い頃から魔術の訓練を手伝ってもらった宮廷魔術師のアネモ。心強い2人だ。
ホズキ(これなら俺が魔法を使えなくても心配ないかもな、)
王「用意は出来ているな。私から言うことはもうない。早く旅に出るが良い。」
王がホズキには期待していないような、諦めたなような話し方でホズキ達を城から追い出すように旅に出させた。
―門の前―
ダリア「勇者様は国の外に出たことは無いのでは?」
ホズキ「確かにないな。」
アネモ「外は魔物が多いです。気をつけてくださいね
。」
そうして目の前にある威厳のある大きな門が開き少しづつ初めての外の世界が見え始めた。
―門の外―
ホズキ「すっげぇ」
門が空くとそこには地平線まで続くほどの大地、堂々と歩くナワバリの主のような大きなトカゲ、落ちたら二度と戻れなさそうな大きな崖、流されたら終わりの激しい川。それはまさに俺が本で読んだような景色だった。
ダリア「それではまずは装備を整えるためにドワーフの街に行きましょう!」




