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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

生物観察記録:モザイク

作者: 海無 健

モザイク


1

モザイクの真の容姿は誰も知りません。

それはモザイクの周囲1Mに立方体状のモザイク(以下箱)が発生しているからです。

ただ箱の内部に入る事さえできればモザイクの真の姿を見ることができると言われています。



2

モザイクは肉食です。

箱の内部に入った生物を手当たり次第襲います。

知能がある生物はこの箱を認識することが当然のようにできます。

しかし知能が無い生物ではこの箱を認識することができません。


野生のモザイクは知能の無い生物を捕食しています。

しかしこれは大半の確率で失敗します。

野生の勘が危機を察知していると考えられます。

知能のある生物と接触したモザイクは積極的に襲ってきます。

正確に言うとモザイクが自分を認識されていると気づいたため獰猛になり襲ってきます。

野生のモザイクは大人しい性格であるにも関わらず、突然獰猛になる理由は分かっていません。

しかしモザイクは脳を覗いていると考えられています。



3

ある国がモザイクを捕獲し研究を開始しました。

まずはモザイクを隔離した部屋にウサギとニワトリと人間と魚とイモリとヤモリを投入しました。

すると真っ先に人間を襲い捕食しました。

その後は迂闊にも近づいたその他の生物を捕食しました。

実験の結果モザイクの事がより解明されました。


4

モザイクが人間を捕食する際若干箱の解像度が粗くなりました。

捕食に集中するためと思われます。


5

次の実験では人間をモザイクと戦わせてみました。

まずは片腕を捕食されました。

人間の表情は驚きに満ちていました。

痛みを感じていないようです。

片腕が捕食されている中人間はもう片方の腕でモザイクを殴りました。

するとモザイクは捕食していた手を離し距離を取りました。

その動きはまるで人間の動きを予知していたかのような動きでした。

一方人間の腕は、正確な描写がはばかられるほど残酷な噛み傷がありました。

その後人間はあっけなくモザイクに食べられてしまいました。

これでも新たな発見がありました。


6

人間には長袖を着せていました。

それが捕食された後は無くなっていました。さらに服の一部が箱のようなモザイクに変化していました。

ここからモザイクには物質をこのような状態にするのではないかと考えられました。



7

モザイクの繁殖方法が分かったのは数年後でした。

ある日、モザイクは箱を異様に、捕食状態でもないに関わらず細かくしました。

そして細かくなった箱の1つ1つからポロポロと小さな箱が生まれました。



そしてその箱らは…………壁を………モザイク……………逃………………。

翌日、一つの国が滅びました。

原因は明らかになっています。

なぜならその国は現在。箱に包まれているからです。







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