第1章3話/市民権
「Red◯ull!?地球のRed◯ullがあるなんて最高。そしてペ◯ングまで…。」
パラディでは案外地球の食料品やグッズが置いてある。パラディは宇宙のどっかにあり、最近は地球ブーム(?)が流行っているらしい。
「…えば、あそこの受付に行くんだっけな…。受付員さんがエルフ!?」
この小説は異世界転生系なのか?。この作品は転生モノではあるが別に異世界をテーマにしてはいないはず。この星は異世界ファンタジー文化が流行っているのか。
それはさておき、ナットは受付でこの街に住む「市民権」を得る必要がある。そしたら特殊能力ももらえるって。
「あの、市民権を入手したいのですが…。」
「市民権でしたら、こちらに手をかざしてください。」
手をかざしたら個人情報を解析できる。科学の力ってすげー。
[解析中…]
「ナットさんですね。年齢は12歳、元男性地球人の日本人だったんですね。それでは、特殊能力をつけていきましょう。」
「特殊能力?」
最近はキャンペーンで、新規の住民は特殊能力を取得。
「そういえば何でエルフなんですか?」
「あっ、流行りです。」
何となくの感があたった。
「そういえば能力は……!?」
受付さんは、大いに驚いた。
「この能力では何でもできますし、……あなたのような方は200年以上生きてきて初めて…。」
長生きとかもエルフだな。というかエルフそのものなのか?。
この言葉を聞き取った直後に俺の脳内を直接何かが横切ったような気がする。思い出せない。
ただ、ナットはその時、何故か支配欲に満ち溢れた。