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助っ人霊、誕生!①

占いのできない占い師と自称している、ちぐさが霊界の住人とチームを組んで、お客の悩みを解決していく

2008年04月06日 (日)


あたしが歯抜け小僧と話をしている時に現われたんが

よっちゃんやったんよ。


二人は上でお友達のようで

なかなか帰ってこない歯抜けのことを心配して

迎えにきたみたい。


さんざん迷惑かけたおしといて

「じゃあ、オレは先に帰るね。バイバイ、お姉ちゃん!」

って機嫌よく帰っていったわ。


それから度々よっちゃんが、一人であたしの元を訪れるようになってん。

話してみたら他の人?たちと、ちょっと違うねん。

どんな感覚かは、ちょっと説明しにくなぁ。

なんかいい感じとしかいいようがないけど。

妙に波長が合うというか。


年齢は9歳。

一見おとなしそうな女の子。

地元の出身?やのに、なぜか標準語を使う。

髪の毛が細くて、サラッとしてて

「あんた、猫毛やな」

っていうと

「あら、そう?」

なんて、すました顔をしている。


クールビューティーが荒川静香、アイスドールがクリス・エバートなら

よっちゃんはクールプリティとでもいうとこか。


「ちょっと近くまで来たから」

と突然あらわれる時があるけど

それは“女のマンションに急にやって来た男”のセリフやで。


あたしがお客さんを見てる最中にも、遊びにきてる時あるし。


最初の頃はおとなしく隣に座ってたんやけど

ある時よっちゃんが、口をはさんできたんよ。

あたしが未熟なんが悪いんやけどね。


黙って見てられへんかったんやろなぁ。

(もう少し修正したら、もっといい鑑定ができるのに)

ということやったんやろね。


どんな感じやったか、例え話でいうと。


コレコレこういうわけで、赤色なんですよ

とあたしがお客さんにいうとするでしょ。

そしたら、よっちゃんが隣からささやいてくるねん。


よ:「ねえねえ、ほんとうに赤でいいの?」

ち:「なんで? 赤色でええんちゃうん」

よ:「そうかなぁ。もっと、よく見てみたら?」

ち:「ん~? あ、ほんまや。ところどころ薄いピンクがまじってるわ」

ていうふうな感じやってんわ。


「おねえさん一人じゃ心配だから、わたしが一緒にみてあげるよ。

いくら、おねえさんがよく見えるといっても、上にいるわたしにはもっと丸わかりなんだから」


それからなんよ。

よっちゃんとコンビを組みだしたのは。 

<登場人物>


5歳、男の子、霊界の住人。

上の世界では“スーパー5歳児”と全国にその名をとどろかす。

さらに上のステージへと修行中。


よっちゃん

9歳、女、霊界の住人。

ペット部門のスペシャリスト。首をかしげてニコッと微笑むその仕草だけで、上の男子たちを悩殺中。


かざぐるま

83歳、男、霊界の住人。

上の世界では“水戸黄門”的存在。


ちぐさ

30代、女、

昼はOL、夜は霊感占い師として日々、爆走中。

親子二代にわたって受け継いだ力を、周りにおすそわけ。


マキ

女、ちぐさの母であり師匠。

たっちゃん、かざぐるまの二人とは三身同体。

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