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幻想ノ六

幻想ノ鹿


 はぁはぁ……はあああああはーはーはーーーーーーはぁはぁ……


 逃げるのは逃げ切るのはどうなんだ……


「いやああああああああああああああ来ないでえええええええ!!!」


 鹿の少女は逃げていた。


 狩人から逃げていた。


 鹿さんは逃げていた。


 寅さんから逃げていた。


「いいから喰わせるのだぁーーーーー!! ちょっと手を腕を喰わせろと言っているだけだぁああああああああ!!!!!」


 虎の魔獣のヒト形態に襲われていた。


 鹿の人外の魔獣ヒトだろうか……?


 鹿の少女は逃げるしかなかった。


 名をメイカと名乗っている。


 虎の少女はタイガンラという名前だ長いからタイラと名乗っている。


 タイラは野生的だでも優しくて全部の命は奪わないようにしている。


 鹿の少女の腕を少し齧ろうとしていた。


 まあでも喰わないと死ぬし……とこんどは内臓も食おうかなと考えていた。


 タイラはメイカを追いつめるだがそこで寒波が襲い掛かってきた。


「なんだこの寒波は……寒いぜ…………まさか幻獣か??」


「寒いです~~~でも今が逃げるチャンスですね……」


「あっまて逃げるんじゃねえ……メイカちょっとくらいクワセロお前の肉は美味いからな……ぐるりっ…」


 腹がなるタイラはメイカと共にある遺跡に入る。


 だがそれがある人物の罠と知らずに。


 そして先ほど進んでいって……逃げることを観念したメイカとタイガは何故か喰いたいという気持ちが落ち着いて、メイカと共にタイガは遺跡の中を進む。


 そしてゾンビらしき変失者が顕れた。


 変失者はこの世から消え去ったヒトが変質してゾンビと呼ばれる霊体になったそんな存在だ。

 体が腐っているのではなく、霊体が人の依り代に憑りついている状態と言える。


 簡単に言うと悪霊が現世に残り続いているような人のような形をした何かだとしか言えない。


 正体はタイラもメイカも知らんから……しかも喰っても不味いときた。


 だからそこまで喰いたくない。


 のでだからメイカは怖い怖がる……一応逃げ足なら自信あるんですけど……と愚痴を放つ。


「わたしは逃げたい……逃げるのが好き……逃げなさいわたし……わたしは強く生きる……」


「どうしたんだよメイカ!? タイガは怖くないからもう喰うなんて言わねえ……でもちょっとぐらい味見させろよ……舐めるだけだから……」


「舐めるだけ……ならいいよ」


「いいのか!! なら舐めるぞ…………いいか?」


 ぺろりっとメイカのほっぺを舐めるタイラはなんか艶かしく舐めている。


 どしたんだろメイカが顔をほほを赤く染めている。


「ちょっとタイガ!! なんでほっぺなの……!? それより腕を舐めてよ……」


「いいじゃんヘるもんじゃないし!! それより変な敵がいるよ……」


 なんか精霊使いかなんかなのか神父なのか……変な白装束の神父のような変な男がいる。


 そして話しかけてきた。


「おおっ神よ獣魔の人が来たぞ!! これは神の思し召しだ……だからこそこの娘たちを我のもとに参上させたし……女神テルネアス様の加護があらんことを…………」


「だめだこれ変な人だ完全に……」


「これはぶっこわれてますね……でも女神テルネアスは聞いたことあるよ……タイラちゃん?」


「俺も聞いたことあるよ女神テルネアス伝説……ヒトの神でしょ……確か……?」


 そんなことを言っていたが腹が減った。


 どうしよう喰うもん何もない……するとその妖しい男が何かを言い出す。


「なんだおぬしらは腹が減っているのか……いいぞこちらに肉がある……好きなだけ食うが良い」


「お肉!? いいのか??」


「お肉より野菜が喰いたいです草とか……」


「ほうれん草とか……キャベツとか……山菜がかなりあるぞ」


「いいのですか……?? あなたは神ですか!!?」


「ゴハン……ゴハン肉ぅううううう」


「わかったわかった神の思し召しだ……今日はここに私の家に泊まりなさい」


 と遺跡の隠し部屋に招待する神父のような男。


「私の名前はイエジス・シーリン・アークランドだ。なんとでも呼べばいい」


「アークさんありがとう」


「アークさんについていきます」


「いいのかい? 私は神に仕える身だよ……獣魔なんて……まあいいか……でも女神テルネアス様が引き合わしてくれたと思えばいいのかな……? まあいいか……歓迎するよ二人とも…」

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