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幻想ノ五

「空気が美味しい……こんなにここは美味かったんだね……」


「でもでも……そんなことはないよ。大空は濁ることもなく平坦で平常で清月な月を見せてくれたのに……今は月すらも欠けているし割れている……」


 ニケは夜空に走る空虚なモニュメントを観ていた。


 天空に伸びる愚かな支配者の城を……


「あいつらを殺すために私たち我らは……試すためなのか……いや違う。そうじゃないんだ、この世界はあいつらのせいで荒廃したんだ…だからこそここで終止符を打たないといけないんだから……!!」


 ニケは戻るテルスのもとに……そのままでいいと銃器を祠にいつものほこらに隠してきて。


 そして野生のごとき速さで駆ける。


 時速180キロぐらいの速さで天と地を虚空の瞬歩行で駆ける。


 これはニケだから出来るほどの技法だ。


 天に覇仙気を留めて、占術を使用して、同化する。空間と。


 そして空間と空と星に愛されておけば、地を駆けるスピードで空間を駆けることができる。まだまだ速さが足りない。


 もっとだもっと……速さをモトメロ…いいぞ、かなり速いゾ。


 ニケは夢を見ていた。


 将来平和になったらテルスと一緒に静かな村で余生を過ごすと言う夢を。


 静かな村では……野菜を作り果物を創り放牧を行い、牛や羊を飼い、乳を搾り、羊の毛を刈り取り、そして肉としては野生のシカやイノシシとかクマを狩りて、食べる。


 ニワトリを飼い、卵を作りて、それで商売が軌道に乗ったら自分もお洒落をして舞踏会とかに行きたい。


 それとも村娘として質素に銃の遊戯をしたい。


 人の死なない遊戯をしたい。


 人を殺したくない。殺したくない。嫌だよ……もうたくさんだよ。


 ニケは立ち止まってしまった。


 でも少しずつ歩いたゆっくりと。


 それでも距離にして約テルスとの間は10キロもある。空間を飛ばす。


 そしてテルスのもとに帰宅する。


 そこはちゃぶ台を用意してアルトさんと共に談笑するテルスの姿があった。


「よかったご主人は……いつも元気だな…………」


「おっ? ニケいたんだな……座れ座れ飯の時間だ今日は豪勢だぞ。アルトさんがくれたカツオのタタキとブリの刺身が山ほどあるから……白飯もくれるらしいぞ」


「白飯!!!!!!!????? なんですとぉぉぉぉおおおおおお!???? 本当なのかにゃん!? 白飯くれるのかにゃん!! アルトさんなんでそんな貴重なものを……!!」


「おちついて……ニケちゃん。今日は宝物庫に行きついてね相棒のシャチ丸と共に進んだが……そこで大量のコメが見つかったんだよ……」


アルト「そこでだ……みんなにお裾分けしないとと運んで来たんだよ少しづつね。今自宅にも大量にあるから及ばれしたい人に分け与えたいと思うよ……ねっいいでしょ?」


ニケ「もちろんにゃぁ!! いいですとも……私の交友関係ならだれでも呼びましょう!!」

 と電話をかけるニケはある人物を呼び出すと1時間後到着した。


「はいさ~ニケ久しぶり……米喰えるって……? いいじゃんくれるものは貰わないとね……」


 そこにはネズミ色の服を着た、うさぎの尻尾とうさぎの耳をした大人っぽい女性が来た。


「ナレイ……いつも遠いところから……マスターは?」


「相変わらず飛行機とそれを呼び覚ます笛を開発中だよラボから出てこんよ」


「大陸を飛び越すには飛行機と言うのは私も賛成だけど……危険性が伴うから……」


テルス「ナレイちゃん……いつもいつも遠いところささっ……こっち座って人参もあるよ……俺が収穫してきたやつだけど」


ナレイ「じゅるりっ……テルスさんいつもわたしの好みを知り尽くしているねぇ……どうだいこんどいっしょに穴倉で……わたしと寝ない?」


「ご主人を誘うのは私の役目で……ね、そこはダメなんだ……」


 ニケは薄い瞳をキンとはる。でも攻撃的ではない悲しそうな表情で望みを癒えた。


 だからそうしてまでも四人の挑戦者たちはみんなで飯を喰うた。


 そして談笑する。みんなでご飯を食べれば悲しくないだろう。

 そんな悲しみの無い世界が訪れたらとニケは願っていた。

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