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よあけまえのキミへ  作者: 三咲ゆま
一章 いずみ屋編
38/97

登場人物紹介2(挿絵あり)


京に住む人々の紹介です。



神楽木かすみ(かぐらぎかすみ)


挿絵(By みてみん)


料理茶屋「いずみ屋」の二代目店主。二十歳。

美湖とは長らく寝食を共にし、姉妹同然に育つ。

姉として、母がわりとして、美湖が嫁入りするまではしっかりと面倒を見るつもりでいた。


裕福な家で何不自由なく育ったため、気品があり、おっとりとしていて誰に対しても思いやりの心を持って接する。

人を疑うことを知らない純粋すぎる心根のため、他人が発する悪意への免疫はないに等しい。

趣味は絵画収集と観劇、料理。

絵の話になると途端に目が輝きだす。武者絵と玩具絵が大好き。

絵に描かれた勇ましい男たちに夢中になるあまり、いまいち現実に目が向いていないフシがある。

料理の腕もたしかなもの。

かぐら屋で出すような高級料理から簡単な酒のツマミまで一通り作れるが、一番好きなのは菓子づくり。

兄の雨京からは店主として未熟だと度々指摘されており、一度かぐら屋に戻って経営を学び直せと打診されていた。




神楽木雨京かぐらぎうきょう


挿絵(By みてみん)


高級料亭「かぐら屋」の二代目店主。

かすみの兄。二十六歳。

一代でかぐら屋の名を広くしらしめた父晴之助の名に恥じぬようにと、幼少期から料理の腕と商いのイロハを徹底的に学んできた。

店主でありながら自らも毎日包丁を握る。誰よりも料理に関する技術と知識の吸収に貪欲。

支店に顔を出したり上方の料亭と会談したりと忙しく、ほとんど神楽木家には帰らない人間だったが、いずみ屋の事件以降は家族にもきちんと目を向けるようになる。


現実的で感情に乏しく冷たい印象を受けるが、実際は家族思いでかすみや美湖のことを常に気にかけている。

二人を嫁に出すまでは落ち着かないようで、雨京本人へもちかけられる縁談のたぐいはその場ですべて断っている。

あちこちでとてつもなくモテるが、多忙すぎて女の相手をしている暇がない。

かぐら屋の庭先に来る鳥にえさをあげるひとときが唯一の癒し。


また時代の変化を肌で感じ取り、経営者として新しい世での商いについて常に考えをめぐらせていた。

新時代の担い手として表舞台に立つ器量を持った志士を探していたところ中岡らと出会い、その考えに心をうたれ彼らに賭けることを決意する。

趣味は料理。たまにある余暇にも休まず料理研究。




山村雪子やまむらせつこ


挿絵(By みてみん)


美湖の幼馴染兼親友。十八歳。

実家は医者の家系で、八歳で父を亡くし、その後大坂に遊学することが決まった兄について京を出て行く。

ひととおり医術を学び取った兄が京へ戻ると、すぐに診療所を開業。雪子はその手伝いで日々忙しく働いている。

美湖とは十年ぶりに再会。空白期間などなかったかのように、すぐさま昔のような親友関係に戻る。


明るく朗らかで、よくしゃべる元気な子。

噂話や色恋の話が大好きで、美湖の恋愛にも興味津々。

趣味は絵を描くこと。幼い頃は美湖とともに美湖の父から絵を教わっていた。現在も描き続けておりかなりの腕前。

長岡とは大坂に行ってすぐに出会ったため、古い付き合いになる。

その頃よく可愛がってもらっていたこともあり、彼のことを一方的に憧れ慕っている。

病人やけが人にも明るく接し不安を吹き飛ばしてくれるので、診療所では老若男女から大人気。中でも特に女性から信頼を得ている。




山村霧太郎やまむらむたろう


挿絵(By みてみん)


雪子の兄で、長岡の医塾仲間。二十五歳。

気弱で人がよく、話しやすいため患者からは好かれやすいが、イマイチ自分に自信がない。

患者の話はどんな些細な悩みごとでも親身になって聞く。

腕もたしかで医術の知識も幅広くもっているが、大人の女性の診療ではいまだに緊張してしまう生粋の非モテ。

美湖が意識を失って運ばれてきたときも、すぐさま治療が必要な状況で

「美湖ちゃんももう子供やないし、勝手に脱がせてええんかな……」とモタついていた。が、長岡がみかねて勝手に治療。

医の腕を磨く前にもう少し女子とうまく接する方法を考えなければいけないなと本人なりに反省している。

長岡とは長い付き合いなので、彼が診療所に顔を出したときはよく二人で呑んで悩みを聞いてもらっている。




深門みかど


挿絵(By みてみん)


いずみ屋の常連客だった浪士。

美湖とかすみに対してはいつも穏やかに笑顔で接しており、時折洗い物などを手伝ったりもしていたため信頼を得ていた。

実際は腹黒く裏表のある男で、用済みだと判断した相手には平気で罵声をあびせる。

わずかな期間陸援隊に在籍しており、大橋に取り入って隊の内部事情などを探っていた。

興味の対象は銭と女。

ちなみに一話でいずみ屋に払ったツケはあとでまとめて取りかえすつもりでいたが、火事のおかげでほぼ回収できなかった。

得意武器は槍。刀もそこそこ。陸援隊の調練は怠けがちだったので銃の扱いはド素人。




水瀬みなせ


挿絵(By みてみん)


いずみ屋の常連浪士その二。

言葉遣いが荒く乱暴で、いかにも無法者といった雰囲気の浪士。

美湖やかすみともよく会話していたが、どことなく威圧的なので美湖は苦手意識を持っていた。

深門と同じく陸援隊に在籍しており、隊内では特に誰ともつるんではいなかったが、早くから田中の刀に目をつけていた。

得意武器は刀。盗品をいくつも所有しているが、お気に入りは田中から奪った朱鞘の刀。




矢生廉十郎しきれんじゅうろう


挿絵(By みてみん)


いずみ屋の常連浪士その三。

深門、水瀬を従える窃盗団の首領。

飄々としていて掴みどころがない。古風なしゃべり方をする。

元陸援隊士で、理由は不明だが中岡の命を狙っている。

京の東山に多数の部下と盗品を隠す蔵を持っており、また各方面に広い人脈を築いている様子。

容姿、言動ともに人の記憶に残らず、目立つ仕事はすべて部下に任せる徹底的陰の首領っぷり。

いまのところ陸、海援隊関係者で矢生の顔を覚えているのは中岡と美湖のみ。




りく


挿絵(By みてみん)


矢生の窃盗団の一員。

初対面では猫をかぶるが、すぐさま化けの皮がはがれる。

本性は恐ろしくわがままで自己愛が強く、排他的。

矢生に尽くすためだけに行動している。

与えられた任務には言われるがまま出向くが、ツメが甘く基本的におばかさんなので失敗が多い。

陸援隊からの襲撃を受けて以来、美湖を憎悪し命を奪うためにつけねらっている。



主要キャラはこんな感じです!

2章から増える重要人物の紹介なども、随時追加していきます。

気になるキャラがいましたら、ぜひぜひ教えてください!


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