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よあけまえのキミへ  作者: 三咲ゆま
一章 いずみ屋編
37/97

登場人物紹介1(挿絵あり)


1章までに登場したキャラクターの紹介です。



天野美湖あまのみこ


挿絵(By みてみん)


ヒロイン。17歳。

父を二月前に亡くし、その後は京の料理茶屋「いずみ屋」で世話になっていた。


好奇心旺盛で前向き。

同世代の女子と比べて、かなりの物知らず。読み書きも得意ではない。

物覚えは早いほうで、何事も直感型。

ピストルの扱いには素質があり、坂本からも誉められた。

現在の興味はもっぱら写真。

家族と一緒に写真を撮ってみたいという願望とともに、器材に触れてその仕組みを学んでみたいという思いもある。

甘味と猫が大好きで、そのあたりは大橋と気が合う。

京の菓子にも詳しい。趣味は釣り。

傷の治りが異常に早い。




田中顕助たなかけんすけ


挿絵(By みてみん)


土佐脱藩の浪人。陸援隊りくえんたい幹部。

仲間と撮ったばかりの写真を落として探し回っていたところ、美湖と出会う。

写真を拾い、届けてくれた美湖には恩を感じている。


直情的で、頭よりも体が先に動く。

喜怒哀楽がハッキリして分かりやすい若者。

中岡や大橋とは古くからの付き合いで特に親しく、二人を兄のように慕っている。


幹部として隊士たちを間近で見守り、先導して訓練などを行う。平隊士の兄貴分。

普段から体を鍛えているので反射神経がよく、持久力もある。腕相撲がやたら強い。

美湖のことは、後輩(妹分)として可愛がっている。

けっこうな女好きなので、美湖のことを女として意識しすぎないよう本人なりに気をつかっている。


おそろしく写真写りが悪いので、大の写真ぎらい。

刀剣収集を趣味にしているが、大事にしていた佩刀と短刀、また愛銃までもがまとめて矢生一派に盗まれる(のちに短刀は美湖から返却された)

そのことから、特に矢生一派(特に水瀬)への怒りが強い。




陸奥陽之助むつようのすけ


挿絵(By みてみん)


材木屋の「酢屋」で坂本らとともに起居していた浪人。海援隊かいえんたい士。

出身は紀州。海援隊も陸援隊も内部は土佐志士が多いので、少しだけ浮いている。


美湖とは坂本の留守中に酢屋で出会う。が、お互いに第一印象はあまりよくなかった。

初対面で突き放した直後にいずみ屋の騒動があり、何も知らずに冷たい態度をとったことを反省。以後態度が軟化する。


読書家で、たくさんの本に囲まれて生活している。

人と接するのは得意ではないので、部屋でひっそり読み書きしていたい派。ひきこもり体質。

のっそり動きぼそぼそ喋る。マイペース。けれど逃げ足の速さはピカイチ。

争い(戦いに限らずちょっとした口論も)が好きではなく、できるだけ厄介ごとには首をつっこみたがらない。

感情むきだしの相手が苦手。ゆえに田中とは相性が悪い。

どう考えてもウマが合わないのに田中からは「ダチだ」と宣言されて不可解に思っている。


整った顔立ちをしているものの、普段からけだるげにしているので美男子という印象を抱かれにくい。

本人は、寝癖がひどいことを気にしている。毎朝寝癖と格闘するのが日課。




大橋慎三おおはししんぞう


挿絵(By みてみん)


土佐脱藩の浪人。陸援隊幹部。実質ナンバーツー。

いずみやの常連客で、かすみとは交流があったが、美湖とは面識がなかった。

知り合ってからは何かと世話を焼いてくれる頼れるお兄さん。

やわらかい物腰で笑顔をたやさない優しい人柄なので、陸援隊士全員から「なにか相談するならこの人」と激推しされている。


陸援隊の日常的な取締りを一任されており、不在がちな隊長よりも隊の内情に詳しい。

甘味と猫が大好き。と、そこだけ見れば美湖と相性抜群。

葉月という生後間もない子猫を屯所で飼っており、実の娘のように可愛がっている。

寺社めぐりが趣味で、歴史あるもの、趣深いものに心惹かれる古風なひと。

武器はもっぱら刀。陸援隊幹部として長銃の扱いにも慣れようとは思っているが、やはり苦手。


矢生一派の中では特に深門に対して怒りと憤りを感じている。

いずみ屋に矢生一派を居づかせたのは己のせいだと思っているため、美湖とかすみに対して今後もできる限りの償いをしていこうと考えている。

美湖のことは「命に代えても護らなければならない対象」として見守っている。




長岡謙吉ながおかけんきち


挿絵(By みてみん)


酢屋で坂本、陸奥と共に生活している土佐の浪人。海援隊士。

もとは医者で大坂や長崎へ遊学し、医術を学んでいた。現在は坂本の仕事を手伝っている。

螢静堂の山村兄妹とは古い付き合いで、特に霧太郎とは気心の知れた仲。

医者としての腕は確かなもので将来有望らしいのだが、本人の中では医の道に進む決意は薄いようだ。

美湖のことは当初、たんなる患者、手当てする対象として見ていた。

悩みごとの相談に何度も乗っているうちに美湖の素直さや純粋さに気づき、ひとりの人間として興味の対象になる。


さっぱりとしていつも涼しげな、落ち着いたお兄さん。

聞き上手で話し上手。基本的には優しいが、言うべきところでは厳しい意見もしっかりと言う。

坂本とは兄弟のように仲がよく、陸奥に対しても弟のような扱いで世話をやいている。

議論の場でも常に冷静で、脱線した話の軌道修正が自然にできる。

重要な話題は漏らさずに書きとめておくなど、書記としても有能。

日々あちこちに出向いているらしく、酢屋にいることは稀。いまいち私生活がつかめないひと。

ピストールは常時携帯しているもののほとんど撃ったことがなく、射撃の腕はイマイチ。




中岡慎太郎なかおかしんたろう


挿絵(By みてみん)


矢生一派に追われていたところを美湖に助けられた志士。

土佐脱藩の浪人だったがその罪を赦免され、現在は陸援隊の隊長を務めている。

多忙で留守が多い隊長。ゆっくり隊の屯所で過ごせる時間は少ないが、幹部との仲はよく皆から慕われている。


頭の回転が速く口がうまい。いつでも冷静沈着な浪士軍団の親玉。

ツリ目の黒コートで一見近寄りがたそうな雰囲気ではあるものの、実際はよく笑う人。

美湖の前ではあまり異性の話や色恋の話をしたがらない。

「神楽木殿から預かった娘さん」という意識が強いため、いろいろと配慮ながら過保護ぎみに見守っている。

貧乏な陸援隊を率いる隊長だけあって、本人も貧乏。

いざという時の使用武器はピストールとライフル。刀はよほどでない限り抜かない。


常時重すぎる肩こりに悩まされており、田中と美湖に交代で肩たたきをさせている。

筆まめだが、たとえ女子相手だろうと文面は堅い。

矢生一派から受けた被害は大きく、特に矢生とは因縁めいた関係にあるため未だに警戒を解いていない。




坂本龍馬さかもとりょうま


挿絵(By みてみん)


美湖がよく釣りをしていた高瀬川沿いにある材木屋の「酢屋」に世話になっていた志士。

土佐脱藩の浪人だったが、中岡とともに罪を赦免された。現在は海援隊の隊長。

海援隊の仕事はおもに船で行うため、長崎を基点にあちこちを飛び回っている。


気さくでノリがよく、誰の話でも親身に聞いてくれる。懐の広い親分肌。

新しいもの好きでオシャレさんでもあり、珍しい異国の装飾品などをよく身につけている。

連日人と会う予定などに追われているらしく、美湖から見ても多忙な印象。


剣術の心得があり、ピストールの扱いもよく知っている。興味のある分野に関しては努力家。

長銃の種類や相場などにも詳しいが、使うならピストール派。

また、釣りもうまい。美湖にとっては釣りとピストールの先生でもある。


矢生一派やいずみ屋かぐら屋の面々とは今のところ接点があまりないが、かすみの具合は気にかけている。

美湖のことは当初「可愛らしい近所の子供」くらいに思っていた。いまだに少し子供扱いしている節がある。




「人物紹介2」につづく!


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