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俺は今隊長室にいる。俺より若い金髪の男が高そうな椅子に座っている。

その男、エルサードは天才なのだ。最年少で隊を任されたのだ。

エルサードは金の入った袋を渡してきて

「お疲れ様でした。」と言ってくれた。

今日でお勤めが終わった。

ハラル帝国軍に入り40年の月日が流れていた。

俺はずっと一般兵だった。

同期のやつらは死ぬか手柄を立て出世して安全な立場に行ってしまった。

俺の戦い方は守りが中心だったこともあり、死にはしなかったが出世もしなかった。

これからの人生自由気ままに旅に出ようと思う。

俺はエルサード隊長室から出た。金の入った袋を胸にしまった。そのまま兵舎に歩いて行き、自分のものを大きな袋に入れた。

兵舎の出るまでに一般兵どもが好奇の視線で見てくる。



建物から出て石で作られた道を歩く。

周りに屋台やらなんやらあるが武器屋に入った。新しく鋼鉄の剣を買った。

これからラダーコニ王国に行くつもりだ。



門から出て草原で馬鹿みたいに突っ込んでくる角ウサギを盾でいなし首を剣で切り落とした。

死体を袋に入れた。これは食料にしようと思う。

スライムとかいたがスルーだ。さらに角ウサギを三匹ほど殺して森に入った。




高い木々に光が遮られているのか。ところどころ光が入ってきていて神秘的だった。

硬い地面を踏みしめて歩いているとゴブリン三匹と鉢合わせた。ゴブリンたちは腰巻きはしているが醜い。棍棒持ったやつが二人と木の槍を構えた奴が一人だ。


昔、教官を務めた時に

刃を潰した剣で志願兵どもに稽古してやったことを思い出した。結局志願兵どもは背中を見せて逃げやがったが、


棍棒を持ったゴブリン志願兵が上から棍棒を振り下ろしてきた。盾で受け流しゴブリン志願兵の胴に鋼鉄の剣を叩きつける。ゴブリン志願兵は倒れ血が溢れだしピクピクしている。

もう一方のゴブリン志願兵は棍棒を下から上に振り上げてきた。バックステップで避けて急接近しゴブリン志願兵の心臓部めがけて剣を突き刺した。そして体を回転させゴブリン志願兵の体をばらばらにした。

あと一匹は、背後から槍の突き出してきた。今のは危なかったと思って冷や汗をかきながら避けて距離をとる。ゴブリンは正面から向かってくるもんだと思ってた。

ゴブリン志願兵は急接近してきて顔めがけて槍を突き出す。俺はそれを右にステップして避け接近する。

ゴブリン志願兵は刃とは逆の石突きの方を振り上げる。俺はそれを剣でなんとか防いだ。

ゴブリン志願兵は今度は槍の刃の部分の振り下ろす。俺はそれを盾で防ぐ。俺はゴブリン志願兵の木の槍めがけて剣を振り下ろす。木の槍は見事に半分になった。ゴブリン志願兵は驚いた表情を見せ距離をとろうとした。

だが逃すはずもなく俺は近づきゴブリン志願兵の鳩尾あたりを蹴り上げた。ゴブリン志願兵が体をくの字に曲げてた。そして俺は剣の柄をゴブリン志願兵の後頭部に振り下ろし気絶させた。

俺は思った。「このゴブリン志願兵は才能があり殺すには勿体無い」と


俺は木のつるを数本引きちぎりゴブリン志願兵の両手、両足をそれぞれ縛った。そして【ヒール】でゴブリン志願兵の傷を治してやった。そして木の実を食べて寝た。



翌日、ゴブリン志願兵は起きていた。怒りに満ちた表情で俺を見ていた。俺は木の実を食べながらゴブリン志願兵を引きづり歩いた。王国はまだ遠い。

ちょっとした広場が見えた。

そこでゴブリン志願兵の足の木のつるをほどいてやった。ゴブリン志願兵は逃げないで俺を憎しみに満ちた目で見ていた。引きづり続けたせいでゴブリン志願兵は傷だらけだった。

俺は鋼鉄の剣を両手に持ち、ゴブリン志願兵に斬りかかった。剣を上から振り下ろす。

ゴブリン志願兵は紙一重で避けた。しかし両手がふさがっているから反撃ができない。

俺は手を返し下から右上に振り上げる。

ゴブリン志願兵は上半身を反らし避ける。

俺はゴブリン志願兵の足をはらった。ゴブリン志願兵がバランスを崩したところをゴブリン志願兵の腹を皮一枚分斬りつけた。ゴブリン志願兵は血のだらけの腹を気にせず俺めがけてハイキックをする。


その後も

ゴブリン志願兵を皮一枚分斬り続けたせいでゴブリン志願兵は倒れてしまった。ゴブリン志願兵の両足を縛った。そして仕方なく俺が40年鍛え続けた【ヒール】で治してあげた。

ゴブリン志願兵が親の仇を見るように俺を見てくる。

しかしそんなこと気にするはずもなく、俺は王国に向かって歩き続ける。


ちょっと暗くなってきた。

ここらで少し寝ることにしよう。ゴブリン志願兵を地面に転がし俺は木にもたれて寝た。

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