REVIVER 序章 1 憎しみ
―世界に変革をもたらすならば、
それは世の無駄を排除したときである―
ピッピッピッピッ・・・
機械的なボタン音が鳴り響く。
「館長、REVIVERシステム、基幹部7名を完成させました。」
「そうか、」
「ほかのREVIVERもあと少しで完成します・・・」
「そうか・・・」
・・・ホラ、ハヤクコイ!オマエハモウシヌノダ!
「いやっ!やめてっ!」
・・・メイヨナコトダ!サア、シネ!!・・・
「う、うう」
「ダンナサマ?旦那様ぁ?起きてください。」
「はっ」
目が覚めると、まず少し高級そうなカーペットが目に入った。
さっき見た夢がとっさに思い出される。
「うっ」
「旦那様!大丈夫ですか?!すぐに医者を」
「いや、大丈夫だ」
少し気持ち悪いが、立ち上がっておどけて見せる。
「そうですか・・・」
「しかし、旦那様、今日は顔色が悪うございましたが、どうかなさいましたか?」
彼女、俺が雇っているメイド、ラーニャと皆に呼ばれる少女、は続けざまにそう言った。
「もしかして、またあの夢ですか?」
「ああ、最近本当によく見るようになったが・・・」
「何か仕事で不安なことがあると悪夢を見やすい傾向にあると本で読んだことがあります。」
「ううむ・・・」
仕事で不安なことはない。比較的順調に仕事は進んでいる。
金も何も特に困ったことはない。
それこそ、メイドを一人雇うことができるくらいには。
・・・無論、精神的になど困ったことにはなっていない。
「そうですね・・・」
ラーニャは真剣そうに考えてくれているらしい。
「そうだな・・・不安要素といえば・・・」
あるにはあるのだ。そう、あの事が・・・
「そうだな、不安なことをなくすように努力していくことにするよ。」
そういって、頭をわしゃわしゃと撫でてやる。
「そうですね。えへへ」
そう、声を鳴らし、いつもの笑顔を見せてくれる。
しばらく、撫でまわしてやると、
「さて、と」
ラーニャはスッと立ち上がり、
「さあ、ご飯を食べましょうか。」
その合図で二人ともいつもの号令をかける。
「今日も一日がんばるぞ!」
「おおー!」
「では、いただきます。」
「いただきまーす!」
初めまして、魚宮つよし(うおみやつよし)といいます。
この投稿は3度目ですが、投稿ペースはあまり早くありません。
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