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1日目

勇者の日記


今日、16歳の誕生日を迎えて魔王を倒す旅にでることになった。幼馴染のお姫様や友達の公爵令嬢、いつもタダで食事をさせてくれる酒場のお姉さん、木刀での訓練だけど僕に剣を教えてくれた女騎士さん、いつも僕のお世話をしてくれるメイドさんの仲良し5人組が旅を中止するようにと僕を説得しに会いに来てくれた。みんな身寄りの無い僕に優しくしてくれる大切な人たちなので決心が鈍る。しかし、魔物に殺された両親の仇を討つための旅は止めることは出来ない。とはいえ、一人では不安なので親友であり唯一の男友達である魔法使いを旅に誘うことにする。魔法使いの家に行き旅に誘うとすぐOKの返事をくれた。やっぱり持つべきものは親友だ。職業斡旋所に行き旅の仲間を募集すると、すぐに美人の僧侶さんと鋼のような筋肉をもつ戦士さんが仲間になってくれた。僧侶さんは熟練の冒険者らしく、旅にも馴れているらしい。レベルは教えてもらえなかったが旅に馴れている人がいると心強い。国を出るとき、仲良し5人組が見送りに来てくれた。これから僕は長い旅に出る。しかし、どんな困難があろうと仲間達3人と一緒に絶対魔王を倒してこの国に帰ってくる!!




魔法使いの日記


今日、俺の天敵が誕生日を迎えて魔王を倒す旅にでるのでこの国からいなくなる。やっべ、超嬉しい!テンションの上がり具合がハンパない。家にでるゴキブリすらかわいく思える。多分、今日が生まれてきてから最高の日になるだろう。思えばあいつには嫌な思いばかりさせられてきた。勇者に惚れているお姫様や公爵令嬢には勇者と一緒に歩いていただけで羽虫のごとき扱いをされ理不尽に殴られたことは数え切れないほどあるし、酒場にいくと何故か勇者の分の食事代を請求されるし、女騎士さんとの訓練では俺だけ真剣だし、メイドさんには無視をされている。お姫様、公爵令嬢、酒場のお姉さん、女騎士、メイドの5人は勇者ハーレムとして有名で勇者以外の国民は皆知っている。勇者はこいつら5人のことを仲良しだと思っているらしいが、実際は牽制し合っているだけで全然仲良しでは無い。クソビッチどもめ!勇者と一緒にこいつらも死ねばいいのに…。俺が家で勇者が旅で死ぬように祈っていると、勇者が家にきて一緒に来てくれとふざけたことを言ってきた。俺が断りの返事をしようとするとどこからか殺気を感じた。慌てて周囲を見渡すと勇者ハーレムの5人がそれぞれ武器を持ち俺の事を狙っていた。やつらの殺し屋のごとき無機質な目が明確に語っている。「断れば殺す」と。どうやら俺に選択肢はないようだ。勇者と職業斡旋所にいき美人の僧侶と筋肉質なオッサンを仲間にした。僧侶が粘つくような目で勇者のことを見ているのはまだわかる。大方、こいつも勇者に惚れたのだろう。しかし、オッサンまで熱のこもった視線を勇者に向けているのはどういうことか…。国を出るとき勇者ハーレムが見送りにきていた。勇者の見えないところで、僧侶と勇者ハーレムのメンバーが「てめぇ、勇者に手をだしたら殺すぞ!」「あ~ん?やってみろやアバズレ共が!!」と胸ぐらを掴みあっている光景はきっと俺の幻覚なのだろう。




僧侶の日記


今日、私は旅の途中で立ち寄った国の職業斡旋所で運命の出会いをした。私の運命の王子様の名前は勇者君!!!!綺麗な金髪に女の子のような中性的な顔、ときおりこぼれる爽やかな笑顔がもうドストライク!!!!!一目ぼれした私はすぐに勇者君に話しかけ仲間にしてもらった。パーティには勇者君以外にもゴミが二人いて自己紹介されたが、勇者君以外に興味はないのでよく覚えていない。国を出るとき、メスブタが5匹もいて私に脅しをかけてきた。軽くあしらっておいたが勇者君が私以外のメスブタ共にたぶらかされたら大変だ。これからは勇者君から片時も目を離さないようにしなければ…。ユウシャクン、ゼッタイニワタシノモノニシテミセル。




戦士の日記


職業斡旋所。ここは私にとって天国のような場所だ。大量の筋肉質な男達が一部屋に集められているせいか汗臭い芳醇な男のフェロモンが漂っている。油断すると私のムスコが元気になりそうだ。私が日課のいい男探しをしていると二人の少年が入ってきた。片方の少年はどこにでもいるような顔だが、もう一人の少年は少女のごとき容姿をしている。いくら男でも女のごときなよなよした容姿をしている男に興味はない。2人は勇者と魔法使いと名乗り、魔王を倒すための旅の仲間を募集しているらしい。旅はいい。風呂に入る機会が少ないから、私の大好きな男臭い濃厚でいつまでもかいでいたいと思うような汗臭い体臭が好きな時に嗅げる。それに四六時中一緒にいるから男の良さを教えられるチャンスが多い。現に私は3人程旅で男の良さに目覚めさせた。だが、この少年達には男臭さが足りない。どうせ旅にでるならもっとむさい筋肉をもった男と旅に出たい。しかし、私は気づいてしまった。勇者と名乗る少年が引き締まった筋肉を持っている事を。あれがいわゆる細マッチョというやつか…。何と言うバランスのいい筋肉だ!筋肉を見続けてきた私には服の上からでもわかる。引き締まった上腕二頭筋、鋼のように硬い腹筋、むしゃぶりつきたくなる様なたくましい胸板。まさに理想の体だ。私は勇者の体目当てで彼らのパーティに入ることにした。まあ、たまには少年と○○○するのもいいか。勇者はもちろん魔法使いにも旅の途中で男の良さに目覚めてもらうことにしよう。






ステータス


勇者 Lv1


魔法使い Lv1


僧侶 Lv93


戦士 Lv26

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