春夏秋冬〜闇の花
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:春夏秋冬〜闇の花
私はお花。
暗闇の中にひっそりと佇む。
誰がここに植えたのか知らないけれど
とにかく闇に囲まれ
なぜか光の方を求めながら
人生の岐路に立って居る様な気分。
「どうしてここに?」
時々自分を改めて見つめる様な感覚で
今の自分のあり方を確かめる。
でもいくら確かめたところで
何がどうなるわけでも。
ただ今ここに居る、
これが大事なことなんだ。
ずっと暗闇。
多分ここはどこかの部屋だけど
四角が見えず、ただ頭の上の方にだけ
なんとなくぼんやり
光の様なものが見える。
暗闇なのに光…?
少し不思議な気分。
でもその暗闇はだんだん大きくなって
それが光だとはっきり自覚できた。
気づけば、私はまだ蕾だった様だ。
蕾から茎の様な芽が生え出し、
それがつるつる伸びて花になる。
私の体は勝手に光の方へつるつる伸び、
やがて芽から花が咲き、1輪の花になる。
私はただその光を追い求めた。
あの光こそが自分の命の源、
この暗闇の中で散々あれこれ思い、
悩み、佇んできた
その立場が一掃されるほど、
美しい光の中で、
私は第2の人生を手に入れたんだ。
いや、手に入れるのだ。
でも又ふと思う。
ちょうど光に向かって
まっすぐ伸びていた時の事。
これまでの私を支えてくれたのはあの闇。
暗闇の中、私は静寂に囲まれ、
何の邪魔する刺激も受けず、
ひっそりとだが、それでもすくすく育った。
振り返るとその闇の中に、
1人だけ、誰か知れない
自分のパートナーの様な者が。
「あなたは一体…」
でも彼は何も応えず、
ただ闇の中から私が
空へ向かって伸びて生くのを
眺めて居るだけ。
「あ、あなたはもしかして…!」
言いかけた瞬間、
闇がさらに闇になり、
私を支えてくれてきた様なその存在は
全く見えなくなってしまった。
でもその闇内から、
「ありがとう。僕の出番はここまで…」
と聞こえた気がした。
心の中の声…?
光に顔を向け、それでも育った私。
春夏秋冬…
花は光に向けて育つと言う。
春夏秋冬…
この繰り返しは人間の喜怒哀楽。
その繰り返しに似て、
これを懲りずに
繰り返さなければならない様だ。
昔覚えたことも、
繰り返すうちにおぼろげに。
忘れない方が良い事と、
忘れた方が良い事の両方が、
1人の花の中にある。
日が経てば、
いろんな感情でその事を思い出し、
その時の妄想に耽ってしまう。
他人の考えがあてになるのか?
…と本を読んだり聞いたり繰り返す。
「輝きはどこに?」
などと言う時があるけれど
そう思う一生はその瞬間に等しい。
同じだ。
結局、不条理にこの世間に生まれ、
時が経てば天に召される。
この春夏秋冬からその時離れて、
今では考えられない何かに成るのだろうか。
あの花も、
春夏秋冬を愛することができたなら。
闇の中に捨て置かれた様にひっそり佇む、
それでも命をもって息をする
あの者を愛することができたなら…。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=O4F8GUN-nZw
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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