理解に苦しむ人々
取り留めのない事をだらだらと
コロナの影響でいろんな職種の人達が在宅勤務をするようになりました。
その為、自宅で料理をする人が増えたと言われています。
ちょっとWebを検索すれば、大抵の料理の作り方は出てきますし、動画サイトを覗けば、プロの料理人の方が、お店で出している料理を家庭でも作りやすいようにアレンジして紹介しています。
私も類に漏れず在宅勤務が増え、今では月に3,4日程度しか出勤していません。
元々は休日くらいしか自炊をしていませんでしたが、そんな状況なので自炊をする機会が増えています。
と言っても、面倒なときは冷凍食品や出前で済ませてしまう事も多々ありますが。美味しいですよね、冷凍食品。
自炊するにあたって、個人的にクッ〇パッドは忌避すべき最たるものだと思っています。
以前、とある料理のレシピを調べた時に、材料の分量が全て『適量』と書かれており、作り方が『全て混ぜます』となっていたときは絶句しましたね。
更に、それに対するつくれぽ? に『とても美味しく出来ました!』などと書かれているのを見た日には、何の茶番を見せられているのかと、酷く冷静になった記憶があります。
まぁ、所詮は何の責任も無いずぶのど素人が、自己顕示欲を満たす為に公開しているものだしな。と、納得する事にしましたが。
個人的には、調味料を作っている会社(ミツ〇ンとかキッ〇ーマンとか)のレシピがお薦めですね。
当然その会社で作っている調味料を使用したレシピになりますが、それだけに、自社製品に合わせた分量や調理法を紹介してくれています。
あとはクラ〇ル辺りでしょうか。
短い動画と、印刷用のページも用意されているので自分等は重宝しています。
公式チャンネルではプロの方がレシピを紹介してくれたりもしています。
と、ここ迄前置き。
前述の料理を紹介しているサイト、動画等を見ていると、必ずと言って良い程出没する人達が居ます。
彼らは、狭い視野と都合の悪い事は聞こえない耳を持ち、自らの乏しい知識が万象に通じると思い込み、それに当てはまらなければ顔を真っ赤にして大声で騒ぎ立てる人達です。
そんな傍迷惑な人たちの中で、私が特に気持ち悪いと感じているのが、
・鉄パン国民
・まな板警察
・代替え乞〇
以上の三種です。
順に説明すると。
■鉄パン国民
いかなる料理を作るにも鉄製のフライパンが至高であると妄信し、鉄パンに非ずんばフライパンに非ずが金科玉条。
テフロン製のフライパンを見つけた日には、顔を真っ赤にして唾を飛ばしながら超早口でテフロンパンをこき下ろすのが生き甲斐。
最も大きな勢力は『中華鍋』。特にチャーハンの話をしていると、雨後の筍の様に湧いてくる。
っていうか、チャーハン以外を作ったと言う話をほぼ聞かない。
「昨日のお店のチャーハン美味しかったね」
「今度行ったらタンメンも食べてみたいね」
「この前鉄パンでチャーハン作ったけど、超美味かったわ」←★
こんな感じで、話の流れなど関係なく、自分が鉄パン国民である事を宣伝する事だけが、彼らの存在証明である。
それもこれも彼らの心に刻み込まれた選民意識からくるものであろうが、結局のところ、散々言われている事ではあるけれど、彼らは『鉄パンを使って美味しい料理を作る』のが好きなのでは無く、『鉄パンを使っている俺様格好良い!』と自分に酔いしれるのが大好きな人種なんだね。と言うお話。
余談だが、上記発言の前に『x年育てた』という前置詞が付く事が多々ある。
そんな人々が、もしかしたらテフロンパン以上に嫌っているのが『洗剤』である。
そりゃあもう、親の仇か蛇蝎かと言う勢いで否定する。
奥さんが中華鍋を洗剤で洗ったとなれば、別居だ離婚だと騒ぎ立てて咽び泣く、同好の士の間では(洗剤で)x年洗っていないというのが勲章であり誇りでもある(埃の間違いじゃない? と言ったらマジ切れされた)
手入れされた中華鍋なら水やお湯で流せば綺麗になるし、洗剤で洗ったら折角『育てた』油膜がはがれてしまう。と言うのが彼らの主張である。
また、油膜がはがれる事で中華鍋が錆びる。と言う者もいる。
一部において彼らの主張は間違っていない。
高温で熱され、油慣らしされた中華鍋には食材は焦げ付かないし、こびり付かない。
なので、束子や筅で擦ってあげれば目に見得る汚れは落ちるし、その後加熱すると思えば、まぁ衛生的にも大丈夫でしょうと思う。
ただ、彼らの心のよりどころである『油膜(※正確にはちょっと違う)』は繰り返す事で積層するようなものでは無く、使う度に新しく作られるものだという事。
洗剤で洗うと錆びると言うのは、洗った後にちゃんと油を塗っていない(手入れが出来ていない)だけの話だという事。
たとえ洗剤で洗っても、改めて焼き入れ(シーズニング)してあげれば、元通りになる事。
なんなら、本職の中華屋さんだって洗剤で洗っている事
等々、散々説明されているのだけれど、前述のとおり、彼らの目には都合の悪い物は映らないし、彼らの耳には都合の悪い声は聞こえない。
今日も今日とて、彼らは自分の信じたい事だけを信じ、自らを選ばれた民と口外して憚らず、彼らだけに通じる小さな小さな理想に殉じているのである。
中華鍋の次に見かけるのが『鉄スキレット』かなと思う。
彼らは主にアウトドア方面に出没するが、
「キャンプで肉焼いて食った」
ではなく
「キャンプで『鉄スキレット』で肉焼いて食った」
と言う表現が付いて回る辺り、結局は同じ人種なんだよなぁと思う次第。
■まな板警察
昨今、レバ刺しが禁止になったり、生の牛肉を提供するには特定の手順を踏む必要が有ったりと、様々な事件を経て食品衛生に関する関心が昔と比べて高くなっている事は間違いない。
が、それに便乗し、過剰に反応し、鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てるのがこの人達である。
主に、前述の料理動画のコメント欄に出没する人達。
彼らの言い分は、
『生肉を切ったまな板で野菜を切るな』
言ってしまえばこれだけである。
動画内において、『野菜より先に生肉を切った』途端にわらわらと湧いてくる人達。
彼らの目には、動画は全てノーカットに映るらしい。
なので、彼らの中では、生肉切った後に編集されて公開されていない時間などは存在せず、従って、その時間の間にまな板を交換、洗浄しているなどという事は有りえない。
あくまで、見えている物しか見えないし、考慮できない。
ちなみに、まな板については騒ぎ立てるが、同じ包丁を使っているように見えるのに、包丁について言及しているのを見た事が無い。不思議。
彼らの言い分である、『生肉の雑菌が野菜に付着する』と言うのも、あながち間違いではない。
が、前述のとおりカット間において交換、洗浄していると公言している方も居るし、『そもそも加熱調理するんだけど?』と言われたら彼らは何と答えるのだろうか。
野菜に付着した雑菌は、熱にも負けない無敵のスーパー雑菌に変身するとでも思っているのだろうか?
言ってしまえば、この人達は単なるクレーマーなので、まな板について言及できなくなると、今度はやれ『コック帽が曲がってる』だの『髭をそれ』だの言い始めるのである。
後は、『俺は切る食材変わる度にまな板洗ってるんだけど、そんな気にしなくて良いのかな』のような、質問のフリした潔癖症気取りの意識高い系()が自己顕示欲丸出して発言しているコメントを見ると、思わず失笑してしまうね。
■代替え〇食
『まな板警察』と同じく、料理系動画のコメント欄に出没する人達。
動画内で紹介されたレシピに対して、二言目には『〇〇は●●で代替え可能ですか?』を繰り返す人達。
少し前に、某料理研究家さんのところでも話題になった人達である。
『白ワイン無いので料理酒でも良いですか?』
なんてのは可愛いもので、酷いのになると
『牛肉無いので豚肉でも良いですか』
なんて正気を疑う質問まで飛び出す始末である。
お前は豚カツと牛カツが同じ料理とでも思っているのかと(どっちも美味しいけどね)
紹介している方が、能動的に『●●無ければ〇〇でも大丈夫です』と言ってくれているならまだしも、言われていない物まで代用を求めるのは如何なものか。
この人種の質の悪い所は、際限が無いところで、下手すれば、提示された材料を用意する手間を惜しみ、全ての材料に代用品を要求するかの如く質問を重ねる。『乞〇』と称した所以である。
しかも、代用品の提示を断られた時の反応が、
『こわい』
である。
最早日本語を話しているのかも疑わしい。
断言してしまうが、この手の発言をする人間は間違いなく料理が下手。
某所において、『アレンジャー』とか『モノシラネーゼ』とか言われる人種である。
料理に限らず、慣れないうちは『言われたとおりにやる』のが、結局は上達の近道なのだけれど。
話は変わりますが、料理動画の中で『塩味』の事を揃って『えんみ』と称しているのが気持ち悪い。『しおあじ』で良いじゃん? と。
数年前にどっかの有名シェフが使い始めたのが広まったと聞いていますが、まぁ、それを聞いた前述の意識高い系()の人達が大声上げてたんだろうなぁと。
あと、『とろみをつける』事を『濃度をつける』と言ってるのに違和感。
こっちは意味そのものが違ってるんだけどなぁと思う次第。
落ち無し