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第4話:カード

「このダルシェナ王国ってのがこの国の名前で、こっちの国がエンバルス皇国。で、今は力が均等だがいつ戦争が開戦するか分からねぇ。

・・・おっと、後は自分で何とかしてくれ俺は仕事に戻るから」


そう言っておっさん騎士は地下から出て行った。



・・・この世界に来て3日間。情報の為とは言え人を騙したり自分を偽ったり・・・。俺は何がしたいんだろう・・・。今はまだ力を知られてないから・・・知られたらまた・・・




カシャカシャ


ん?誰か来たのか?


「彬、いるか?」


メイル?判決がもう出たのか?

メイルは俺のいる牢屋の前で足を止めた。


「なんだ、居るなら返事をしろ」


「・・・・・」

「まぁいい、明日の午前中にダルシェナ城の謁見の間で判決を行う事になった。囚人が謁見の間に入る何て今までない事だ。何かありそうだから注意しろ」


「・・・忠告か」


メイルには別に自分を偽る必要ないな。友達とは全く違うが気が楽だな・・・。友達なんていた事ないけど・・・


「そう言う事だ。迎えは明日の午前中に来るからな」


それだけ言うとメイルは踵を返して地下から出て行った。


謁見の間か・・・どうせ「お前がこのダルシェナ王国側に付き力を使うならお前の罪は謀反にしよう」とか言って俺を戦争の道具にしようって魂胆なんだろうな・・・バカバカしい。


そんな事を考えていると時間は過ぎて、





カシャカシャ


また、誰かが来たな・・・


「おいっ、飯を持って来てやったぞ」


この声は地図を貸してくれたおっさんの声だ。

おっさんは俺の牢屋の前間で来たが飯と言うより皿すら持っていない。


「あの・・・飯って何処に?」


「あぁ?これだよ」


そう言って手に持っていた大きさが元の世界の遊〇王カードと同じ位のカードを3枚俺に渡す。??これをどうしろと言うのだ、まさかこのカードに描かれた飯の写真の様に綺麗な絵を見て腹を膨らませろと言うのか・・・拷問だ・・・

俺がそんなを考えてながらカードを見ていると。


「あ~、スマン。お前の手錠は魔力を封じる物だったな」

そう言って、俺の手からカードを取り俺の目の前でおっさんはカードから小さな光と共に1枚につき一品の飯が出てくる。出てくる??いやいやおかしいでしょ、カードから飯が出てくるはずがない。俺は口を開けておっさんの行為に驚いていると、


「ん?・・・お前まさかカードを知らんのか?」


コクリと頷く


「お前、どんだけ田舎から来たんだよ・・・てか、街にワープした時にムーヴのカードを使ったんじゃないのか?」


??またムーヴ、だから何だそれ。とりあえず今はどうにかして・・・


「もしかして、魔術師に直接魔術を掛けてもらったのか?」

コクリと再び頷く、よし乗りきった。てかやっぱり聞き間違えじゃない見たいだな、この世界には魔術が普通にあるらしい。


「直接掛けてもらえる何て運がいいのか、悪いのか。まぁ、とりあえずさっきの飯の出てきたカード、これは一般的に出回ってる物で、馬車みたいな大きな物じゃなければカードの中に入れられる。ようは鞄がカードになっただけだが持ち運びが便利だから良く使われる。だが、カードの中に物を入れても中の物も時間の経過をする。つまり生物を入れといたら時間が経てば腐るって事だ。そして、さっき言ったムーヴってのはワープの魔術が入ったカードの事だ。それを使うと好きな所にワープができるが街に直接ワープすると法律に引っ掛かる。因みに、魔術が入るカードと一般の物を入れるカードは全く違うから気をつけろよ。魔術が入ったカードは一回使うと消えちまうからな。そして最後に、魔術が入ったカードを作っていいのは宮廷魔術師だけだ、もし作ったのが国にばれたら重罰が課せられるからな」


そこでカードの説明が終わり、結局飯を食った時には冷めてて美味くなかった。

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