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余命2年日記  作者: 新規四季
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「ある人のね、ブログを見たの」


 そう言い始め、どうして旅なんかを志したのかを説明した。勿論貴方が鬱陶しくて逃げ出そうとして出した結論でーす。って部分は伏せて。


 手始めにベターだが京都あたりから旅を始めようと思いついた。今。


 古都、良い響きだ。

現代の建物の建築技術は目を見張る素晴らしいものだと思う。利便性を追求し、安全性とハイテクなテクノロジーの結晶と思ってる。


 その一方で昔ながらの建物は雅だと感じる。恥ずかしいから表だって言わないけどね。


「初めは遠すぎない場所で有名どころから始めようと思ってるんだ」


「ん?持続するの?一回どっか行って終わりじゃないんだ」


 あ、言われて気づいた。一回だけじゃ無い。何回も記憶に残る旅がしたいんだ。


微妙なニュアンスを敏感に感じ取る。紗良は誰に対しても言葉から心情を読み取るのが得意なのかもしれない。だから、上手くやれる。


私、いろんなそれこそ想像もつかないけど目に焼き付くような記憶の奥深く、忘れられないよな景色を夢見ちゃってたんだ。


 ふふふ、と思わず笑いがこみ上げてくる。まさか紗良に気づかされるなんて思いもしなかったな。

やっぱり自分の事は自分では気付けない。

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