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Will I change the Fate?  作者: 織坂一
2. Fate to disappear
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Duties communication-2



 思わずその場にいた土方以外の全員は口を揃えて呆気ない言葉を漏らすが、どうやらアマンテスと土方の読みは同じらしい様で、アマンテスは土方に対し、「土方、説明」とだけ促す。


 ちなみに正直ここまできていうのも難だが、自身よりも歳が軽く10歳以上も下であり、ここまで礼儀のなってない様子に土方は内心腹を立てている。


 しかし、それを上司や政府関係者の前で出すわけにもいかず、渋々説明をする。



「カリオストロの言う、今回の事件が如何様によって行われたかの詳細は分かりませんが、恐らくこれは国家への威嚇かと」



 ちなみにこの「国家への威嚇」とは真っ赤な嘘だ。


 確かに威嚇も含んでいただろうが、組織的規模や立ち場でいえば『生命の樹』の方が断然上で、彼らは表面上、政府と良好な関係を築いてもいる。


 そんな集団が折角築き上げた信頼を、この様な形で潰すという事は、威嚇と言うよりも最早宣戦布告に近い。


 何より東京タワーにも拠点とし、動いていた事を明かしたのも立派な証拠だ。だから土方はこう置き換えて何も理解していない彼らに、忠告する。

 


「もう奴らはこの国1つ消し飛ばすことができるという意思表示です。結果、今も早朝から皆々方で集まり、ニュースでもこの悲惨な状況が流れている以上、奴らはまたこちらの出方を伺うでしょう」


「遅くて1ヶ月だろうな、奴らが大人しく待っているのは。それを過ぎたら今回は国会でも吹き飛ばされるだろう。しかも議会が行なわれている最中という出血大サービスでな」



 アマンテスの言葉に「馬鹿な……」と周囲は慌てふためくが、今アマンテスが言った喩えも恐らく決行されるであろう。


 しかしアマンテスの言った言葉の真意には何1つ触れていないからこそ、痺れを切らした彼は敢てこう返す。



「……で、何で京都がこうなったのか説明するとだな。奴らはこの日本の霊脈を全てを抑えている」


「霊脈?」



 無論アマンテス以外に霊脈について知る者などいないから、アマンテスは一々疑問には答えずに、話を続けていく。



「大掛かりな魔術を行使するに中って、霊脈というのは大事なキモとなる。これを使って、核よりも威力のある何かを行使するんだろうよ」



 どう考えても、そんな事など空想、夢物語。だが事実、魔術とは科学とは表裏一体。


 地脈、霊気、信仰と宗教、それに伴い行使する者達は常軌を逸した破壊の代行者。何か1つきっかけさえあれば、何かに結びついて形を成しては、超常現象として顕現する。


 それは幼くして、魔術の全てを極めたアマンテスだからこそ分かる事。そして現段階で彼が分かった事はもう1つある。



「詳細までは読み取れないが、ちゃんと場所も指定してあるじゃないか。さて、土方。俺は昨日も言った通り科学には無知だ。何か大掛かりな事は科学的面でも出来るか?」



 核兵器に匹敵する威力かつ大掛かりな何か――それは処分対象にあったあの兵器に他ならない。感づいた土方は思わずその兵器の名を口にする。



「あの生命装置か……!」


「それはどういった条件で発動される?」



 アマンテスは淡々と聞いていくが、何せ生命装置についての資料は破棄されていた。事実『生命の樹』に潜入した諜報員も死んだ今、こちら側にそれを知る由はない。



「それに関しては分からない、何せそれを掴んでいた大鳥啓介は既に粛清したしな。だが、大方の仕組みとしては人を殺す事も生き返らせる事も可能だと」


「という事はだ、ご老体共。奴らはこの大掛かりな術式と生命装置で日本を一掃させる気だろうだぞ?さてどうする?」


「どうするも何もそうと決まったのなら、後は新選組の方に任せよう。我々も今後以上に連携してサポートはする」



 ほぼアマンテスと土方がこの議論を繰り広げていただけで、それらの情報を易々と手に入れた他の者は、そう言い残しては席から立ち上がって、土方を一瞥した。



「結論は出たな。それでは頼むぞ、土方」


「はい、了解しました」


「では我々も忙しい。ここでお暇させてもらうぞ」


「お疲れ様です、御足労お掛けして大変申し訳ありませんでした」



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