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五話

リムワールドというゲームにはまり、FGOのボックスイベに全力を尽くし、宿題のレポートを消化し、再びFGOのボックスイベに全力を尽くし、TS主人公のFGO二次創作を書いてたらこんなに時間が空いてしまった。申し訳ないです

5



《名前 アルイ 種族 人族 ランク D


スキル

・復讐者 (ユニーク)

・代償者 (ユニーク)

・見切り (ノーマル)

・心眼 (ノーマル)

・求敵 (ノーマル)

・隠密 (ノーマル)

・剣技 (ノーマル)

・剣術 (ノーマル)

・体術 (ノーマル)

・気配察知 (ノーマル)》



スキルについての説明をしよう。


スキルとは人の努力や才能が、魔力などのエネルギーと強い意志の元に結びついて発生する力である。


発生したスキルは生んだ本人の魂に定着し、その者の力となる。主にその効果は行う行動に補助や補正をかけるものだが、スキルの階級が上がればそのスキル一つで途轍もない効果を生み出すものもある。


スキルの階級は下から順にノーマル、ユニーク、ゴッドとある。だが、スキルの習得は容易なものではなく、ノーマルスキルでさえ常人なら短くて数ヶ月、長くて数年の専門的な訓練の末に習得できるものであり、ユニークスキルとなると人類でも十数人しか持っているものがいなく、ゴッドスキルはだいたい九階級以上に分類されるような覚醒神や覚醒魔王しか持っていない。


一応、ゴッドスキルのさらに上にアルティメットスキルという十階級の存在だけが習得するスキルがあると言われているが、一般では眉唾物の噂話であり、信じている人は誰もいない。


少しアルイの話をしよう。


彼は生まれた頃から≪剣技≫というスキルを持っていたが、魔力がなかった。


スキルを生まれ持つのは秀才の証であるが、魔力がないことを挙げれは彼の才能は平均よりずっと下である。


それに比べ、幼少期は自由に扱えることができなかったとはいえ≪勇者≫のユニークスキルを生まれ持っていたアトリアや、学園で≪守護者≫としてのユニークスキルを覚醒させたレイナはまさしく天才と言っても過言ではないだろう。


だが、今のアルイは数多くのスキルを持ち、その実力は勇者であるアトリアにも劣っていないと言える。


何が彼を一体ここまでの成長に導いたのか。


言わずもがな、それは彼の復讐心故である。


彼の真に恐るべきところは強力な身体能力でもなく、異常な剣の冴えでもない。彼の抱くどこまでも真っ直ぐな復讐心なのだ。


スキルの習得に意志が関係するのを先程述べたように、強い意志は成長のあらゆる要素に左右する。


例えば、魔神との故郷での一幕。これでアルイはユニークスキルを習得したが、本来そんなことは到底起こり得ない。


魔神の気まぐれで大量の魔力や神力が放出される機会があり、それによって一時的にスキルを習得し易い空間が形成されていたが、その空間では、天才ならノーマルスキルを瞬時に一つか二つ習得することができるといった程度のところだろう。


だが、アルイはその強大過ぎる意志故にユニークスキルを習得したのだ。まさしく異常の極みとも言える。


さらにアルイの意志から生み出される集中力は、本来人が抑制している筋力のリミッターさえ外しており、彼の人外な膂力の一助となっている。


アルイはおそらく、まだまだ強くなるだろう。


アルイより強い存在はたくさんいる。たが、彼ほどの成長を見せているのは今までにいたことがない。まさしく空前絶後という言葉がふさわしい。


魔神を滅ぼすための彼の成長の軌跡は、まだまだ止まらない。



















































おおよそ二週間ぶりに見る陽光。アルイはそれに目を細めた。


アシェラを倒してから目覚めた後、不思議と治っている傷に首を傾げながら再開した迷宮探索。数々の窮地をいくつも乗り越え、さらに強く成長したアルイは久方ぶりの地上にどこか不思議な感慨を抱いた。


着ている衣服はボロボロになり、叡智の迷宮の各地にある清浄門という汚れを落とす場所がなければ、凄まじい異臭を放っていただろう。それは彼が潜ってきた死線を想起させた。


ふらりと、彼はひとまず換金のためにギルドに向かった。






































とある鍛冶屋に、一人のドワーフの鍛治士の少女と一人の鍛治士の青年がいた。


ドワーフの少女は以前アルイに剣を売ることを断った少女であり、青年はアルイに剣を売った人である。


青年は少女の最近来た失礼な客についての愚痴を聞いていた。彼女は最近たいそう荒れていて、友人である青年にも手がつけられないほどであった。


「あのクソガキー.....ほんとふざけやがって、死んでたら寝覚め悪りぃじゃねぇかクソっ」


「まぁ、落ち着けユミル」


少女の名前はユミル。この都市で、いやこの国でも一番の鍛治士であろう。大陸で見ても、五指に入る優秀な鍛治士だ。


ユミルを宥める青年の名前はカンジン。この都市でも優秀な鍛治士だ。


「そこまで引きずるなんて、お前らしくないぞ」


「.....っ、だってよぉ......」


根は非常に善良で、面倒見の良いユミルである。あの子供がどこかで魔物の餌になったかもしれないと想像すると、胸が痛んだ。


「俺たちが関与することじゃない。いちいち気にしてたらキリがない」


この青年は、アルイに粗悪な剣しか売らなかった。彼なりにも信念があり、ああいった子供には自身の作品を売りたくはなかったのだ。


「ああいった目した戦士は驚くほど早く死ぬ。剣を残して死ぬような奴には、お前の良い剣なんて必要ない」


「.......っ、」


少しだけ、ユミルは泣きそうになった。だが、それは悲しいまでに事実だった。ああいった激情に狂った戦士は、確かに早死にする。鍛治業を営む彼女やカンジンの、経験則なのだ。




しかし、




ガチャ、扉が開く音。





「店主、新しい剣が欲しい」





そういった経験則に当てはまらない者も、たまにはいる。

実は百合が好きです。TSも好きなので、なにか良い作品があったら教えて下さい。

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