夢の中の仕事
政権与党に一言
サラリーマンで、自分の仕事が好き、という向きは少ないのではないか。
それでも、夢の中で仕事をして、起きて夢と気づき、やれやれと思う。
僕は、モノ心ついた頃から芥川など愛読し、将来は作家になることしか考えていなかった。
学生の頃の夢の中、僕は、三方を海で囲まれた昔風の旅館で大傑作長編小説を和風机の上の原稿用紙に書き続けていた。
時刻は夕暮れ、鮮やかな夕焼けを一瞥しながら筆を進めていた。
そして目が醒め、不思議なことに綴ってた文章の端々を記憶してた。
作家になろうと渇望してたから見た夢であろう。
ずっと後年、和歌山の勝浦に旅行に行き、泊まった旅館の部屋、そこからの夕焼け、学生の時に見た夢の景色と同じで、不思議な心境となった。
もっとも、万が一僕がこれからプロの作家になったとしても、原稿用紙に筆を走らすことは絶対にないであろう。
実は、今朝も夢の中で、小説をテンキー入力してた。ま、現在の執筆状態な訳ですが‥‥
特筆すべきは、その小説の内容の断片が、起きてもしばらくは脳裏に残ってたことだ。
ある若者が、職業のよく判らない僕のところに来て相談してた。
‥‥僕って、見て判るように身長が極端に低いですし、ハンデだってんで、その旨の記載をした名札を常に付けろと政府が言うんですよ。
「で、名札をつけて、何かメリットなり、あるの?」‥‥何もないらしいです。
「ふざけた政府だなぁ。そんな名札の着用なんて、やんなくてもいいよ」
と助言するシーンの小説を書いてるところで目が醒めた。
その夢が小説になるかと考えたが、没である。
それでも二日酔いの、すぐれぬ頭で、待てよとも考えた。
現在の政権与党は、消費税を10%に上げ、低所得者には、キャッシュバックであろうか、考慮するという案もあるという。
僕も何を隠そう、堂々とした低所得者である。
これはすなわち「ハンデの名札」を着用しろ、ということに他ならないではないか。
経済を成長させる妙案もなく、日銀が愚かである以上、僕ら低所得者に「ハンデの名札」着用を義務づける程度オツムの集まり。無くせるハンデであれば、それを無くすが先決のはずだが、泥の中に頭を突っ込んだニョロには、こちらの事情は見えぬらしい‥‥
社会を論じる短編、もう1本アップします。




