表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
伯爵家の五男ですが、公爵家に当主になりました。  作者: highvall


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/68

第29話

 暫く休憩したあと、準備が整ったとのことで、パーティー会場へ案内された。

 扉を開くと豪華絢爛な様相が見て取れる。

 パーティー会場となった大広間は、遥かに高い天井とあちこちに飾られた高そうなインテリア。腐っても王家ということを実感できる。


 大広間にいる人々は父上や俺たちをジロジロと見るが、話しかけることはなく気味の悪さを感じる。


「国王陛下御入来です!」


 継承権争い中のため、まだ王太子ではなかったっけ…。政治的アピールか。

 大広間の奥にも扉があり、そこから一人の男が現れる。


 俺はその人物を見た瞬間少し恐怖を覚えた。

 この場に集まる誰よりも不気味なのだ。

 金髪に豪華な衣装は確かに王族だと感じられるのだが、生気が感じられない肌に目の下のクマ。これだけ聞くと不健康そうなだけだが、なにより目がギラついている。

 陛下と呼ばれた男は、近くにいたメイドからグラスを受け取ると、一つ咳払いしてから話始める。


「…今日はみなよく来てくれた。今年こそは、大公を滅し王家の威光を取り戻そうではないか。今日はみなの団結を祝って乾杯」


 陛下と呼ばれた男が乾杯の音頭を取ると、みなみなが拍手で応えた。

 俺達と父上はしなかったけどね。


 陛下と呼ばれた男は、拍手が終わるとこちらに歩いてくる。


「…君がバルティア公爵か」

「はい。然様です」


 ここで間違っても、そうです陛下や殿下なんて言ってはいけない。言葉遣いには気を付けなければ。


「…今日はよく来てくれた、ささやかではあるが楽しんでいきたまえ」

「はい。お心遣い感謝いたします」


 俺は胸に手を当てお辞儀する。

 相手もさしてこちらに興味がないのか、一つだけ頷くと何も言わずに父上のほうへと向かった。おそらく伯爵よりこちらに先に挨拶することで爵位に敬意を払えよってことを伝えたかったんだろう。


 父上の周りには既に、陛下と呼ばれた男と多くの人だかりができている。

 俺の方には何人か挨拶にきたぐらいで、今は誰もいない。


 彼は気づいてるんだろうか?自らの行いが王家の権威を失墜させていることに。公爵家も元々は王家の血も流れているが、こうも放置されては王家の血も権威も、舐められてしまうと思うんだがな…。

 思い出すのは彼の風貌だ。不健康そうな見た目にぎらついた瞳。

 あぁ。国王になることに取りつかれているんだな。それこそ公爵家を乗っ取った伯爵に力を貸してほしいと頼むほどに…。

 乱世が終わらない原因はこれか。


 俺はそんなことを考えていると、一人の男が声をかけてきた。


「バルティア公爵殿でお間違いないかな?」


 それは金髪の偉丈夫で、人を惹きつける雰囲気を出していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ