雨という異常気象
雲間から見えた微かな光
それはあまりにも幻想的で
身体の細胞が活性化しているのを感じる
思えば雨の日がずっと続いていた。
時代としては稀に見る異常気象で
傘をなくして生きていくのが困難な程である
世界に降り注ぐ業というものが
雨という形で補われているのかもしれない
一昔前にはアフリカの地域では雨が降らなかったけど
現代では世界で雨の降らない地域というのは無い
太陽から見放されたのが
この地上に生きている現代人
マイナスとマイナスの化学反応が
絶妙なブランドで混ざり合い
いつしかに心の底まで侵食されていた。
傘の骨組みが折れた
あまりにも使い過ぎて
傘というものが原型をとどめられなくなったのかも
世界に平穏という安寧が宿るのを祈る。
それは些細な事なのかもしれないが。