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「ちゃっす」

「クロさん!依頼を受けにきたんですか?」

「ちゃっす」

「でも、寂しいのですが…私は次の街に異動になりまして…」

「へー、そうなんすね。何て街なんすか?」

「アステリアルです」

「へー、そこって何日ぐらいかかるんすか?」

「そうですね〜…だいたい、3日ぐらいですかね?」

「ってか、ここの街の名前ってなんすか?」

「えっ!?それも知らないんですか!?」

「ちゃっす」

「はぁ…マイムデイルですよ」

「ふ〜ん。そうなんすねぇ」

「ですから、クロさんとはなかなか会うこともなくなると思いますが…」

「あぁ、僕もそろそろ次の街に行こうと思ってたんで!アス…何だっけ?アスなんちゃらに行くことにするっす」

「え、えっ!?アステリアルはランクDからの依頼しかありませんよ!?クロさんのランクでは無理です!まだ新人の新人!Fランクなんですよ!」

「えっ?じゃあ、Eランクになればよくないすか?」

「いやいや!そんな簡単にランクは上がりませんから!Fランクの依頼を20個完了させなきゃいけないんですからね!」

「Eランクの依頼だったら何個すか?」

「いやいや!そもそも自分のランクより上をランクの依頼を受けるのはパーティを組んで受けるんです!1人で受けるなんてありえないことなんですよ!」

「へー、じゃあ、そうします!」

「何がっ!?今の話から何をどう思って、そうしますって言ったんですか!?」

「ちゃっす」

「というかっ!?そのちゃっすって何なんですか!?」


アンさんはヒステリックを起こしているから、ちゃっすと声をかけてからEランクの依頼を10個受けた。先輩はEランクだろうが関係なしにEランクの依頼を受理してくれたからね!ナイス!

依頼つってもゴブリン退治とかゴブリン退治とかゴブリン退治とか?

色んな場所でゴブリンに困ってる村人さん達もいるんだね〜


はい!終了〜!ダッシュで依頼場所に行き、

退治して移動、退治して移動を繰り返して、

依頼完了っす!!

多めに倒したゴブリンは買い取れる素材を集めたんで!臨時収入もゲットだぜ☆


「クロさんどうされたんですか?」

「ちゃっす」


依頼が終わった証明書を渡すと絶句された。


「何でEランクの依頼をこんなに終わらせてきたんですかっ!?っていうか、さっき受けてましたよね!?」

「ちゃっす」

「ちゃっすじゃありませんっ!」

「ちょっとアン!うるさいわよ!」

「す、すいません。でも、先輩!おかしいんですよ!こんなにEランクの依頼を終わらせるなんてっ!」

「クロさんは元々、魔法を使える人なんでしょ?だったらそもそもFランクの実力じゃないって考える方が妥当じゃないの?実際に終わらせてきているんだから!実力がある人間にはそれに見合ったランクにするべきよ!クロさんはEランクに上げるから」

「そ、そんなっ!?昨日、登録したばかりなんですよ!?」

「だから言ったでしょ!?そもそもFランクなのがおかしいのよ!Dランクまでなら依頼を達成した内容しだいで受付嬢の私達でもランクを上げることができるのは何で?それはその人に見合ったランクにする為じゃないの?」

「それは…そうですけど…」

「クロさんはEランクの実力がある。もしかするとDランクの実力まであるかもしれない人よ?昨日、登録したからと言ってFランクに置いておく方が失礼よ。ちゃんと冒険者を見なさい!」

「わ、わかりました…。先輩…すみませんでした」

「わかればいいのよ…。それではクロさん。ランクをEランクにいたしますので冒険者カードをお預かりしてもよろしいですか?」

「ちゃっす」


冒険者カードを渡したらランクを上げてくれた。

そして、依頼完了の報酬と買い取りしてもらった素材を合わせて銀貨20枚になった。


やっぴー☆


せっかくだから、実家に金を落としてから次の街にでも行きますかね?


「おっ!あんた!冒険者にはなれたのか?」

「ちゃっす」

「そうかそうか!よかったな!んで!職業は何だったんだよ?」

「一応、魔法使いっす。でも、なんか武器買って行こうかと思ったんで〜」

「魔法使いか!すごいじゃないか!?魔法使いなら杖だろ?杖を買ってくれんのか?」

「素材剥ぎ取る感じのナイフと銀貨20枚と銅貨8枚で買える武器をちょ〜だい」


ゴブリンの素材を素手で取るの大変だったんよね

素材を素手ってそざいをそて〜って見えるね!

ワロタ☆


「そうかそうか!ナイフはこれがいいんじゃねぇか?銀貨5枚だが、耐久性はバツグンだぞ!後はそうだなぁ〜…使える武器が何か次第で変わるが、剣か斧か…おすすめは槍だがな」

「じゃあ、槍で」

「そうか!槍にするか!合わせて銀貨20枚にしてやるよ!槍もナイフも俺が作ったやつだからな!自信作だぞ!」

「ちゃっす」


正直、実家にお金落としたかっただけだから武器とか何でもよかったんよね〜

だって〜、使わないし〜…


槍とナイフを買って、次の街へと向かった。

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