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「タロウ待ちなさいよ!」

「タロウさん!待ってください!」

「やれやれ、仕方ないな。ランもインも遅いじゃないか」


あれ?あれれ?そう言えば、この世界にやってきてから結構な時間が経った気がするけど…

初めて女の子を見たなぁ〜

タロウくんにインさんランさんか〜


「こ、これはっ!この上質な素材に黒い紋様…俺はこれを探していたのかもしれない…」

「タロウさん、見つけたんですね」

「あぁ、これが俺が探していた、俺だけの武器だ!」


ごめんね!タロウくんは3人目だよ☆

でも、せっかくパーティに女の子もいるし〜

タロウくんと一緒にいたら、

楽しい日々を過ごせるかなぁ〜?

そう思っていましたよっと。


「ラン!危ない!」

「タロウさん!ありがとうございます!」

「ちょっとタロウ!気を抜くんじゃないわよ!」

「イン!…悪い」

「べ、別に謝って欲しいわけじゃないから!」


うん。何か、タロウくんモテモテだね。

いや、嫉妬してる訳じゃないんだよ?

インさんもランさんも僕の好みじゃないし〜

てか、僕からしたら子供だし?


「おい!イン!あんまり引っ付くなよ!」

「別にいいじゃない!ちゃ〜んと索敵はしてるわよ!」

「そういう問題じゃないだろ?」

「タロウさん、そろそろ休憩しませんか?」

「そうだな…そろそろお昼にするか」

「はい!私!美味しい食事を作りますね!」

「何よ!ラン!私だって作るんだから!」

「ったく…。まぁ、周りにモンスターはいないからな…好きにさせるか」


でもさ…何か、イラッとはするかな?


タロウくんってどれだけ強いのかなぁ〜って気になったからステータス表示ってスキルとって、見てみたんだけどさ…

Lv.3だよ!あの頃のシェルくんと一緒だからね!

俺は強い的な感じやめてくれない!?


なのに、どんどん奥へと進んでいく


「ここら辺はオーガが出てくるからな…気を引き締めて行くぞ!」

「はいっ!」「わかってるわよっ!」

「…っ!タロウ!あそこにオーガ1体!」

「わかった!」


タタタタタッ


「はぁぁぁぁあああ!」


バスンッ!!


「す、すごい…!1発で倒した…!」


いやいや、オークを瞬殺できるのって

僕の力だからねっ!


「タロウさん!すごく強いですね!まさかオーガを1発で倒すなんて!」

「ランとインがいてくれるからさ」

「私…まだタロウに追いつけない…」

「そんなことないさ。インはもう俺がいなくても強いさ」


うん。本当にタロウくんより強いんだよね。

ここにくるまでに少しづつレベル上げながらきてるけどさ。インさんもランさんもレベル上がってるんだよね。もうLv.6になってるんだよね。


でもさ、タロウくんはLv.3なんだよね。

だってさ、経験値独占があるからさ…ごめんね。

タロウくんだけ強くならないんだ…

いや、本当にごめん。


うん。僕がいるからタロウくんは、

インさんとランさんより強く思われてるけど…

僕がいなくなったら、かなり弱くなっちゃって、

パーティ崩壊するレベルになっちゃうんじゃね?


ん?あれ?ヤバくね?

多分、そろそろタロウくんも自分のレベルが上がらないことを不思議に思うよね?

そしたら、タロウくんにバイバイされるじゃん?

んで、次の使い手にも同じ感じを繰り返して…


その内、呪われてるとか言って封印とかされちゃう感じ?そしたら、ずっと1人きりで暗闇の中を過ごすの?永遠に?

だって、木の棒じゃん?朽ちることあるん?

んで、ガリオンに加工されたじゃん?

あれ?これヤバくね!?


何とかならんかな!!

スキルポイントはガリオンの頃に稼いだものを残してあるから、打開策を考えねばっ!!


「タロウさん…これ以上進むのは危険ですよね」

「そうだな…ここら辺で一度、街に戻るか」

「そうね!そうしましょ!」

「それよりもタロウってレベル上がってないんでしょ?こんなに強いのにどうしてかしら?」

「そうですね…それは私も考えていました…」

「次のレベルに上がるまでに必要な経験値がまだ足りないのかも知れないな…」

「そうね!Lv.3でオーガを瞬殺する強さだものね!」


あー、ほら!怪しまれはじめたじゃん!

ヤバいじゃん!封印ルートに進んでんじゃん!


「あそこにもオーガがっ!」

「俺がやるっ!」


バスン!


「よし!やったぞ!」

「タロウ危ないっ!!」

「何っ!?」


タロウくんがオーガを攻撃した位置が悪く、

1発で倒せなかった。

そして、オーガの攻撃によって、

僕は谷の下へと弾き飛ばされた。


落ちる時にインさんの剣での攻撃と、

ランさんの火魔法の攻撃でオーガが倒されるところを見たので、きっとタロウくん達は無事だろう

僕が飛ばされただけで、タロウくんは怪我をしていなかったし…うん。多分、大丈夫


そう考えながら、谷の下へと落ちていった。

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