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女神のこと
眠れないまま夜を過ごすと、
何かをしようとしたまま気絶している。
ボクがそれに気付いたのは、
本当につい最近のことだ。
片手に握ったまま充電もされてないスマホに、
誰かに話し掛けようとした形跡がある。
誰かに、誰に?誰にも頼れないクセに。
唯一の心の拠り所としていた彼女にも、
抑え切れないストレスや不安があるのを知った。
それは悪いことじゃないし、
考えてみれば当たり前のこと。
だけどそれを認めようとしなかったのは、
きっと他の奴らからしたら彼女は神だったからだ。
いや、彼女だから女神か。
女神も所詮は人だから、
その痛みや悲しみに限界はあるし、
ギリギリの状態で他人に優しくは出来ない。
そんなこと、当然だ。
バカなことをしていたなと反省するのと共に、
それ以上にボクが癒しにならなくてはなと思った。
思い上がっているわけではなく、
単に友達として、そうしたいと思う。
ボクはボクらの中でも、かなり特殊なんだろう。
彼女が好きだし求めてはいるが、
それ以上にただ彼女に笑っていて欲しいと思う。
愛しい、と言葉にするとなんだか嘘臭いが、
とにかくまあ、そういうことなんだろう。
また今日も、返事など期待せずに笑わせようと努める。
そのうちの一つでも笑ってくれたら、
ボクの中では大成功だ。
そうゆうモンやろ?
なあ、女神さま笑




