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ボクのこと  作者: るい
15/22

傷のこと

昔から、そうだった。

傷付けられるのも当然嫌だけど、

それよりも大事な人たちが傷付く方が嫌だ。


ボクは心を、彼女は身体を。

そのどちらが痛いのかなんて、

そんなの傷を実際に負った者にしかわからない。


でも、心配になることだけは確かだ。


不安定なまま不安を並べても、

また涙が溢れて身を切り刻まれるだけだ。


しばらく、ボクは消えよう。


あとのことは無駄に明るい奴がどうにかする、

そう信じて一度この冷たい感覚を消そう。


夏が来る。

暑さで頭の奥までクラクラするくらい、

余裕の無い夏が。


この傷口には、ちょうど良い。




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