透明なこと
心が、迷子だ。
大好きなお姉ちゃんからは、
またお返事をもらえました。
嬉しいけど、怪我のことが心配。
ああ、ボクの腕が代わりになれば、
ボクが代わりに傷付けれたら嬉しいのになあ。
帰り道の電車はトラブルで少し遅れて、
おかげで帰り道はどうしたら良いかわからない。
なんで電車って、
いまだにトラブルとかで遅れるのかなあ。
どんなものも完璧なんか無いけど、
それでもちょっと多過ぎるよ。
そんな不満を漏らせるのも、
お姉ちゃんが返事をくれたから。
依存、そう一言で済ませるのは簡単だけど、
とりあえずボクの心を保つには十分な言葉だ。
ボクにとっては、
たぶんもう他では補えないくらい大きな存在で、
お姉ちゃんと話せない時間は地獄と同じだ。
でも、もう前を向かなくちゃ。
ずっと忙しいお姉ちゃんに無理を言っても、
そんな時間は不毛なだけだ。
それよりも心配を掛けないように、
従順に良い子でお姉ちゃんの帰りを待つのだ。
それで、いつか褒めてもらえれば、
るいはそれだけで幸せです。
お姉ちゃん、もうね、るいはそればっかりなんだ。
何度も繰り返すだろうし、
きっと会えた後もずっと繰り返す。
それでも、もう、そうしか生きられないんだ。
依存、止まらない。
透明なまま大人になったフリをした心は、
るいと他の人たちをみんな巻き込んで、
今もたくさんの人たちに迷惑をかけている。
それを良しとはしないけれど、
でもそうしないと生きられないのも確かなんだ。
透明な心の中には、
誰が見ても見透かされてしまう黒い感情と、
誰にも見えないように透明にした気持ちの悪い心。
ボクは、透明になりたい。
そう願いながらも、
どこかで必要とされたくて、必死だ。
今日もまた、必死に、死なないように生きている。




