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悪夢の館
ボクは、目を覚ます。
館の中は薄暗くて、古い建物の臭いがした。
目玉があちこちにドロドロと溶けてて、
ボクは出口を探してあちこちを歩き回る。
どこもかしこも、目玉がとろけてる。
すごく不愉快な気持ちになりながらも、
出口を探さないと助からないので必死に歩く。
「あれえ?」
とぼけたような声で、
知らない顔の料理人がボクに馴れ馴れしく声を掛けた。
「大丈夫ですかー?」
片手に大きな料理包丁を持って、
不気味にニヤニヤしながら歩いてくる。
ゆっくりと、けれど確実に、
ボクを追い詰めようとしてくる。
袋小路、扉に鍵を掛けらる寸前のところで、
ボクはドアに手を滑り込ませてそれを阻む。
「あれえ?」
「キミ、そんな元気な人でしたっけえ?」
そのときの気持ちの悪い笑い顔、
忘れたくても忘れられない。




