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Last E  作者: りづ
ZE0051.04
1/3

柊ヒイラギ


 ZE0051.04.02




 私の名前は〔柊ヒイラギ〕。

 年齢12歳。


 この世界では12歳は特別な歳。

 成人は16歳からなのだが12歳からは準成人。

 成人は権利と義務が発生するが準成人は権利だけ成人と同じになる。

 そんな特別な4年間の始まりの歳。


 そして私はこの日、この町唯一の大学〔エデン大学〕に入学するのだった。




『12歳での入学は思ったより少ないのね』


 登校の時、回りを見て私は自分と歳が近そうな人を捜したが全然見掛ける事が無かった。



『普通12歳では遠隔通信教育で寮生活のある学科には通わないのか?

 この学校は特殊だから……』


 そう私の通う学科は軍人育成の為の学科なのだ。



 なぜ私がこの大学の軍人育成学科に通う事になったのか、それは父親に他の学科の学費を出してもらえなかったからだ。

 

 私の父は私が嫌いらしい。

 『嫌いらしい』と言うのは常にいない者のように扱われ無視されているから。


 その理由は二つ歳下の弟〔トール〕を跡継ぎと考えているかららしい。


 ただ私とトールの関係は凄く良い。

 弟は私をとても尊敬しているのだ。

 これは姉としてとても嬉しい。



 だが今日からは私が寮生活を始める為に別々に暮らす事になってしまう。

 寂しい。



 そして私達二人にはアル秘密がある。


 それは私達姉弟がマッドサイエンティストと呼ばれる父親〔柊透〕のDNAを元にクローン技術と遺伝子操作で造られた造り者だからだ。


 そして私はその失敗作。


 柊透はクローン技術で自分そっくりの、しかも遺伝子操作で脳と体が最高になる子供を望み私を生み出した。

 柊透は遺伝子操作の欠点を見逃していたのだ。

 私が女に生まれた事。

 柊透の遺伝子で脳と体が最高のクローンを造った場合、それは女の子供が出来る事。


 柊透の専門は建築工学。

 遺伝子科学には全く知識が無かった。

 その為に起こった哀しい存在。


 それが私。


 柊ヒイラギ。

 


 そして柊透は新たなクローンの子供の注文を出す『自分そっくりの男の子のクローンを』と。


 それが弟。


 柊トール。

 

 

 

 連載中の作品が終わったら本格始動。


 時間がある時に冒頭部分を何話か書こうと思っています。


 良かったらブックマークをして下さい。


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