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異世界ダンジョン部  作者: かな
2/7

ダンジョン部の説明会

『先ほど言ったようにこの部活はどれだけ決められた事をしっかりこなせるかにある。』と言って

副部長のカミス先輩が新入生に資料を配っていく。

これは一昨日部活の時間を使って作った簡単に言えばお手製のルールブックみたいなものだ。

配れたルールブックに対しての反応は新入生の全員がぺらぺらと数ページ紙をめくていた。


まぁ悪くない反応で良かったと製作者の1人である一ノ瀬は少しホッとした。


『一番最初のページに開いてもらいたい。』

とみんながもう開いてしまっている中で部長は決められた通りに説明を始める。

『一応ここに来たからには知らないものはいないと思うが説明したいと思う。ダンジョンとは大昔にいたとされる魔物が作ったものを言う。今では魔物はいないためその残しダンジョンをかく自治体が整備し観光なできるようになっている。』

と1ページ目に書いてあるダンジョンについてを軽く話していく。

まぁここは部活動紹介でも言ってるし知っている人が多いのかもしれない。

と新入生の反応を見てみると気のせいだろうか。ちょっと生身の顔色が悪いように見えた。

『次のページを開いてくれ。ここからダンジョン部はどんな事を競うか詳しく教えて生きたいと思う。』


『ダンジョンには決められたルートのようなものがある。喩えば下川のスライムダンジョンでは3パターンの核方法がある。大会がおこなわれるならその中からランダムゆにルートが選ばれそれに従い攻略していくことになる。』


『ただしただ何も考えずに攻略すればいいだけではない。各地点でチェックポイントがありそこで場所の座標を地図で示さないといけない。

どれだけ周りを把握出来ているかが勝負になる。これはチーム1人1人聞かれる為にかなり重要ポイントになる。』と言って部長は息つぎをして


『どうやったら場所がわかるようになるかは直接ダンジョンを見て説明をした方が早いと思うので次にいかせてもらう。』


『ダンジョン攻略のポイントが引かれる場所はそこだけではない。しっかり指定された装備をしているか、持ってきているのか。荷物の中身は整理されているかなど細かいところももちろん減点対象になる。詳しくは一番後ろの装備一覧を見てくれ。』とみんなに見えるように後ろのページを見せた。

それに続いて新入生達もページをめくったり後ろから開いたりなどしてそのページを見る。

『それに書かれている装備を集めるにはかなりの値段になる。しかし、このダンジョン部には卒業生達が寄付してくれた物が部室にあるため全部揃えるのがきついとゆう人は言ってもらえればそれが部室にあるか探して見よう。』と正直一番の壁であるダンジョン攻略をする為の装備品について触れた。

なんと言ってもダンジョン部は初期装備だけで言うならこの学校の部活の中では中では一番高いらしい。


自分も経験したから分かるがこれを全部揃えるには7~8万か軽くかかってしまうからだ。親を必死に説得して夏休みのバイトで返すと言ったでやっと納得してくれた。

まぁリュックや寝袋は部室から借りている為実際は6万ちょっとに落ち着いている。まぁそれでも十分高いが

と思っていると一番後ろの席から元気な声で『ちょっと聞いても大丈夫でしょうか』と手を挙げて聞いてきた。

『はい。どうぞ。』


『ちょっと聞きたい事があって、この中で部室から借りるのは難しい物とかありますか?』

と夢見は何の迷いもなく聞きずらい事を聞いてきた。


『やっぱり靴とかは自分のサイズにあってない事もあるし自分にあった物を買わないと危ないかなとは思うね。』


『なるほど。やっぱり自分にあった物を見つける事が大切なんですね。勉強になります。』と言ってルールブックに急いで書き込んでいた。

部長は夢見が書き終わるを待った後にまた最初の方にページを戻し


『もちろん採点はダンジョン攻略中ではない。設営の仕方、しっかり報告に来たか。設営場所にごみなど落としていないかなど。ダンジョンマナーについてもしっかり見られているので油断しないように。』

と部長は少し顔を緩めて


『まぁ一気に覚えるのは難しいからね。ゆっくりそこら辺は覚えていけばいいよ。』

と不安そうな顔をしている子もいたのでフォローにした感じかな。


『何偉そうに言ってるんすか。部長もこの前先生にいつになったらルールを覚えるんだって言われたばかりじゃないすか。』

と同じくクラスの田村が部長を茶化す。

それを聞いて部長は

『やめろ!新入生達にカッコつかなくなるだろ!』

と顔を真っ赤にして田村にボールペンを投げた。

槍ように真っ直ぐ飛んでくるボールペンを余裕でよけ

『あれ?筋肉は飾りすか?飾るんだったらもっとかわいいの浸けましょうよ。リボンなんてどうですかね。』と言ってリボンをひらひらと揺らしている。


『筋肉をバカにするのだけは許せん!表にでろ!!』と言って部長は教室から出ていく。

新入生はいきなりケンカがはじまった為にちょっと驚いていたが副部長が『じゃれあっているだけだから。子供なのよ。二人とも。』としっかりとフォローをいれてくれていた。


田村はニヤニヤと自慢の髪をいじりながら座っていた。


『いや、来いよ!』

部長はすごい勢いで戻ってきた。

顔はまた赤くなっており、もう新入生達も部長のキャラがわかっただろう。

もうルールを真剣に教えていた姿はなくいつもの部長に戻っていた。

そんな無駄に熱い部長と田村を見ていたが

『説明会は終わりですか?終わりなら帰りたいですけど。』と新入生では一番背が低い生身が自分の荷物を持ち帰ろうとしていた。

身長と髪の長さがあっていない気がするが。途中で結んでいるから地面には髪はついていないが恐らく髪を下ろしたら身長の2倍くらいにはなると思う。

そんな風にちょっと冷たそうな生身を見ていると


『そうね。説明会はあらかた終わったし新入生は今日はもう帰っても大丈夫よ。』

と説明会用に動かした机をもとの

場所に、戻しながら言った。

『あ、一ノ瀬は帰ったら後でぶん殴るからね。明日の事話すんだから。』

地と天の差がある指示を受け

『お疲れ様でした。』

と生身は教室から出ていった。

帰ってもいいと感じたのか生身の後残りの新入生も出ていった。


残された一ノ瀬を見て副部長は

『それでは明日のメニューを決めたいと思いますー!いい案いっぱいだせよー。』とチョークで文字を書いていく。


今日は遅くなりそうだ。

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