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疾走
崩れた階段を飛び降り、足場の悪いなかを降りる。
城とは言うものの三階建のマンションとそう変わらない城なので、降りるのにそう時間は掛からずに入口に着く。
そのままそこから駆け出そうとした瞬間…
何かが顔の前を通り過ぎ、壁に刺さる。
いきなりの事に驚き、早る気持ちと足元のぬかるみに足を滑らせその場に止まってしまう。
そして
視界の中に壁に刺さったモノが入る…
フラッシュバックと嫌悪と共に、その場で泣きながら吐き、心臓が痛くなり、その場で蹲る。
視界に入った壁のオブジェは…
人の顔をだった。。